文京区春日、後楽園にも東大赤門にも近い東京のど真ん中で、まるでタイムスリップしたかのような落ち着いた和空間……。
今回ご紹介する「鳳明館」は、メディアへの掲載も多い有名旅館ですが、コスパや利便性から、ビジホとしても十分過ぎるほど活用できます。
正直な所、記者(新浦)の記事はちょっと奇をてらった(笑)案件が多いのではありますが、今回の旅館はかなり「お得でオススメ」なので注目してくださいネ!!
このレビューの目次
「鳳明館」とは
文京区本郷にある築102年の伝統を誇る和風旅館。
東京都内で唯一の「登録有形文化財」であり、文化財に泊まれる宿として、マスコミなどでも取り上げられております。
外国人客はもちろん、芸能人や文豪などからも人気も高く、普段はなかなか予約が取れないことも多いです。
宿泊したプラン
さて、今回利用したプランはこちら
お部屋で御朝食プラン1名様用
ビジホの多くは朝食会場に移動して朝ごはんを食べるパターンが多いのですが、こちら鳳明館ではお部屋に朝ごはんを持ってきていただけます。
ゆっくりお部屋で朝ごはんが食べられるのです!
これは嬉しいですね。
料金はディスカウントのサイトを上手く使えたので8000円(税込)でした。
しかし通常でも料金はだいたい固定。
鳳明館の自社サイトから予約ができます。
インターネット経由の事前予約だと、1万円以上のプランでも7〜8千円くらいになりますので、かなりお得になります。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/00_ryoukin-773x377.png)
旅館の外観
![玄関](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/01_hotel-in-4-687x515.jpg)
![玄関](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/02_hotel-in-3-687x515.jpg)
今回、記者は予約時に特に指定をしなかったので、別館の方を案内していただけました。
予約時に申し付ければどちらに泊まるかを選べるようです。
いざ!「鳳明館」館内へ
荘厳な門構えにちょっと最初ビビってしまいますが、いざ、鳳明館の戸を開けてみます。
(なにせ文化財ですので自動ドアではなく、自分で戸を開けます)
いきなりズラリときれいに並んだスリッパと人の良さそうな旅館スタッフのみなさんがお出迎え。
靴は右側の下駄箱に入れて中に入ります。
記帳台で宿帳に記入をしたら、さっそく中を案内していただけました。
なお、この様な老舗旅館でありながら、外への出入りは24時間OKだそうです。
これはありがたいですね。
とにかく建物自体が全て写真ばえします。どこのカットを切り取っても渋い、絵になります。
カメラ女子とか、絶対喜びそうです。
これが文化財級「鳳明館」の客間ですっ!
那智黒石が敷かれた、味わい深い廊下を進むと今宵のお部屋に到着。
もう、入り口から渋いです。
![客室の入り口](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/13_hotel-room-1-687x515.jpg)
開放的なこちらの和戸に鍵があり、施錠できるようになっています。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/14_hotel-room-2-386x515.jpg)
さっそく中に入ってみます。正面の仕切りの間が2畳ほどあり、障子なのですが、ガラス戸もしこまれており、様子を伺うことができる仕様。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/15_hotel-room-2-544x515.jpg)
障子戸を開け、中にはいると、心落ち着く和室です。
19時過ぎのチェックインのためか、和室はすでにお布団が敷かれていました。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/16_hotel-room-1-773x430.jpg)
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/17_hotel-room-2-687x515.jpg)
昭和レトロ感満載です。雰囲気ありすぎです。
細かく見ていきましょう。
まずは天井、こういう贅沢な作り、発想ができるのは老舗ならではです。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/17A_hotel-room-687x515.jpg)
部屋には電気行灯と冷蔵庫、グラスがあります。ビールなどを冷やしておくのにいいですね。
また、アンティークな化粧台が窓際にあります。
ティッシュは多めに二箱ありました。
金庫はしっかりしたものです。
開放的な和室に外国人客などは貴重品などに不安を覚えるかも知れませんからこういうインフラも大事ですね。
電話は久しぶりに見ました〜指でくるくる回すタイプです。フロントへの内線になっています。
(これ、今の子供は使えるのでしょうかね)
テレビは吉永小百合さんが宣伝していたシャープの液晶アクオス。
これまた渋い孔雀の置物もありました。
お茶の用意も一式あります。急須にお茶って良いですよね〜。
お茶菓子は「カントリーマーム」。
それとテレビ番組表のコピーが置いてありました。
これも渋い!
アクオスには一応テレビ番組表が表示できるとは思いますが、きちんとお年寄りにもわかりやすく紙でコピーを用意してくれるあたりは、さすがです。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/23_hotel-room-2-687x515.jpg)
ハンガーは数がかなりありました。
それと浴衣、バスタオル、ハンドタオル、歯ブラシが用意されていました。
暖かそうな和布団です。毛布が余分にかけてありました。
寝心地はサイコーでした。やはりお布団にはベッドにはない落ち着き感がありますね。
広縁から見る窓の風景
さて、旅館といえば、窓のところにあるあの「謎スペース」がお馴染みですよね。
若い方は言い方がわからないらしく、SNSでは、「旅館のあのスペース」「旅館にある謎空間」などと呼ばれたりします。でも人気なんですよね。
一応、この空間は広縁(ひろえん)と呼ばれています。
広い縁側ってことです。
さて、ここから見る風景ですが、到着時は夜だったため、正直真っ暗でした。
朝になったら、ご覧の通り。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/30_hotel-room-687x515.jpg)
ナイス庭園!
朝から最高の風情をありがとうございます。
鳳明館の館内探索
では、鳳明館の中を少し散策します。
入館時に紹介されたのが、こちら手洗い場。
今はウイルス騒ぎで、旅館側も相当に手洗い、うがいについて気をつけていたり注意喚起をしてました。
ここにあるハンドソープ、うがい薬、ペーパータオルで手洗いうがいはしっかりと行いましょう。
トイレも共同。
入り口がちょっとおもしろい作りになっていました。
建付けは和風ですが、便器は洋風です。
お年寄りも安心です。
お風呂は貸し切り家族風呂
さて、こちらのお風呂ですが、今回案内していただいたのが「末広風呂」。
こちらは、家族風呂で貸し切りで楽しめます。さっそくいってみますね。
温泉旅館のように、夜中でも何度も入浴できます。
しかも、今回は一人できたので、この末広風呂をゆっくりひとり占めで楽しめます。
洗面台、トイレもあり、ドライヤーもタダで使えます。
中に入ると……
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/45_onsen-773x494.jpg)
思ったより浴室は広く、お湯がかけ流しでどんどん湧いております。
都心でこの仕様は相当に贅沢です。
洗い場もゆったりしていて、リンスインシャンプー、ボディーソープが自由に使えます。
この末広風呂を一晩入り放題というだけでも、相当にコスパが良いと言えます。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/46_onsen-300x515.jpg)
地下1階には自動販売機。今回は故障中で入れなかった名物のお風呂も
鳳明館別館地下1階には、お酒やドリンクの自動販売機があります。またウォーターサーバーもありました。
そして、ここにも「ローマ風呂」なるお風呂があるのですが、取材時は故障中で使えませんでした、残念。
修理が終わったら、ぜひ入りたいです。
月夜の日本庭園を堪能する
末広風呂に向かう途中、中庭に抜けられる戸がありましたので、ちょっと冒険で中庭を覗いてみました。
美しい夜の庭の風景です。月夜に湯冷めしそうなくらいのんびりと景色を味わいました。
かつての文豪たちがこの宿、この場所で思索に耽っていたのかと思うと、感慨深いものがあります。
据え膳上げ膳!いたれりつくせりの鳳明館の朝食
夜中に何度もお風呂を堪能したせいか、朝、少し寝坊してしまいました。
が、鳳明館の朝食はお部屋で食べられます。
寝起きの浴衣のままでご飯をいただけるなんて嬉しいですね。
内容は正直シンプルな和食の朝ごはんでしたが、おひつでお変わり自由。
周囲の目を気にすること無く、ゆっくりといただけました。
鳳明館への行き方
本郷の住宅街にあるこの宿は、はじめて訪れる時、ちょっと迷うかもしれません。
徒歩で一番楽なルートは地下鉄春日駅からのルートだと思いますので、こちらをご紹介いたします。
まずは地下鉄都営三田線の春日駅A6出口を目指してください。
大江戸線などからの場合は、三田線のホームを通り抜ける必要があります。
そのまま交差点の反対、本郷菊下の通りをまっすぐ進んでください。
喫茶店(自家焙煎珈琲庵)などをぬけ菊坂下の交差点まで向かったら、右手に曲がります。
菊坂下の交差点から少し進みレストラン(オステリアカパンナ)を左に入ります。
あとはちょっと急な坂を登り、まっすぐ進めば宿が見えてきます。
晩ゴハン、閑静な住宅街には渋〜いお店がいろいろ
文京区の住宅街は都心にありながら閑静な街並みで、派手な商業テナントなどはありませんが、夜でも営業している渋いお店がいくつかありました。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/71_kasuga_town-687x515.jpg)
まず、手軽にお安くというならこちら。
春日駅A6出口のすぐ隣にあります海鮮丼のお店。
昼間はサラリーマンでごったがえしています。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/72_kasuga_town-687x515.jpg)
「安く腹いっぱい」というのであれは、こちら「らぁめんかすが」のラーメンチャーハンセットでしょうか。
「自家焙煎珈琲庵」さんでも、軽食が食べられます。
雰囲気重視や、女性ひとりの場合でもおすすめです。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/74_kasuga_town-687x515.jpg)
その並びにある「味処みちのく」さんの田舎風定食も美味しそうです。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/75_kasuga_town-687x515.jpg)
いろいろ迷いましたが、今回はインパクトが強い店構えの「信濃神麺 烈士洵名 東京店」さんに行ってみました。
特製ラーメン(1000円税込)を頂いたのですが、インパクトの有る海苔とチャーシュー、味付け卵が美味しかったです。
近くのコンビニは?
鳳明館の近くのコンビニは、まず面倒でも坂を降りて、菊坂下交差点に戻ります。
交差点の近くに24時間スーパー「ピアゴ」があります。
また、交差点から少し歩いて、地下鉄春日駅の方に戻る途中にも、セブンイレブンがあります。
まとめ「鳳明館」がビジネス用途に活用できる理由
さて、ここまで鳳明館の紹介をしてきましたが、「都心でめったに体験できない文化財の宿」「レトロ感を満喫できるお得な宿」であることは説明してきましたが、この旅館がビジネス用途にオススメ、という理由について最後に説明してまいります。
旅館側に事前に申請の必要がありますが、鳳明館では、会議室、応接室、撮影、小規模イベントなどに使える多目的ルーム(和室)を用意しています。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/80_-business_use-687x515.jpg)
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/82_-business_use-687x515.jpg)
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/81_-business_use-773x371.jpg)
そこそこの広さに加え、簡易的なプロジェクタ、スクリーンの用意もあり、おまけに正面には鯉が泳ぐ日本庭園と、会社のミーティングや、新人研修などでよく使われているそうです。
都心のアクセスに加え、しずかで落ち着いた話し合いができる環境。
宿泊もできるとなれば、重要ミーティングを行うのに面白い場所です。
こういう所を上手く活用できる頭が柔らかい会社は素敵ですよね。
また、この雰囲気を使った撮影、とくに近年ではコスプレ撮影などにも使われるそうです。
和の雰囲気を容易に演出できるので、インスタ映えしそうなコスプレ写真も撮れそうです。
加えて、個人的にこれは凄いと思ったのがWi-Fiネット環境。
通信速度遅そうなイメージでしたが、そんなことはありません。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/85_-business_use-773x395.jpg)
むしろ歴代最高クラスのWi-Fi環境でした。
そして、このホテルが「良いなあ」と思ったのは、やはり「おもてなしの心」です。
今回、ネットで予約したのですが、お部屋や注文について、こちらの落ち度にもすぐに優しく対応してくれました。
あと、帰り際に「よろしかったら持っていって♪」と沢山のアメを差し出されました。
![](https://biziho.jp/wp-content/uploads/2020/02/86_matome-687x515.jpg)
(大阪のおばちゃんみたいw)とか思いましたが、さっとアドリブでこういうサービスが自然にできるのは、この宿で伝統的に受け継がれてきた「おもてなしの心」ならではなのでしょう。
「鳳明館」は、都心で<いつものビジホ>にちょっと飽きてきた人にとって、まるで都心に来たことを忘れさせてくれる、さらに懐かしくも優しい新鮮な宿泊体験ができる、おまけに仕事にも活用できる可能性を秘めた、とにかくオトクな旅館!と言えます。
それに、インスタ映えする面白い写真をとりたいコスプレイヤーにも、都心で温泉旅館気分を味わいたい熟年カップルなんかにもおすすめですよ〜。
鳳明館台町別館の情報
ホテル名 | 鳳明館台町別館 |
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所在地 | 〒113-0033 東京都文京区本郷5-10-5 |
電話番号 | 03-3811-1181 |
アクセス | 都営地下鉄:三田線 「春日駅」下車、A6出口より徒歩6分 |
駐車場 | なし |
URL | https://www.homeikan.com/ |
インターネット | 無料Wi-Fiあり |
宿泊したプラン / 部屋
宿泊日 | 2020年2月5日(水) |
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プラン | お部屋で御朝食プラン1名様用 |
料金(税込) | 8,000円 ※料金は同じプランでも曜日や空室状況によって異なります |