「スラッシュ川崎」客室にプロジェクター完備の未来派デジタルホテル【2019年11月新規OPEN】

東京と横浜を結ぶ要所・川崎。
首都圏への出張される方にとって、交通の利便性に加え、繁華街の楽しさもあるのか、ビジネスホテルが数多く存在します。

今回紹介するのは、そんな川崎にあって、昨年11月にできたばかりという「デジタルホテル」という新コンセプトで話題のslash(スラッシュ)川崎です。

繁華街・仲見世通りの中に現れた斬新なコンセプトと洗練されたデザイン、そしてお値ごろ感もあるこのホテルを徹底的にチェックしていきます！

slash(スラッシュ)川崎とは

株式会社グローバルエージェンツが提供する次世代型ホテルです。

当サイトでは以前、グローバルエージェンツ社の「THE MILLENNIALS（ザ ミレニアルズ）」というブランドを紹介しましたが、そこから更に進化した「デジタルホテル」の新ブランドです。

THE MILLENNIALSで人気を博している、ソファ＆ベッドという室内空間を有効活用できるスマートポッド。

これに使用されているベッド機構を部屋に使用しているのに加え、新しいIoT機能を盛り込んだ斬新なコンセプトのホテルになっています。

宿泊したプランと金額

今回は、
「【オープニング限定】スペシャルプライス★朝食付きプラン★ 全館禁煙」
というプランにしました。

まだ半年立っていない新築ホテルに格安の料金で泊まれるのだから、ビジホファンにはたまりません。

気になるお値段は税込6,600円。

川崎駅からの利便性、朝食付きでこの価格は、相当にお得と言っていいと思います。

チェックイン・チェックアウト時間は？

こちらのホテルのチェックイン可能時間は15:00～24:00。
チェックアウト時間は11:00となっています。

ホテル外観

JR川崎駅から徒歩で約5分。
駅から仲見世通りを進み、たちばな通りに入ってすぐ、高層マンションのような出で立ちで繁華街の中にビルが聳え立っています。

エントランスにはテラスが併設し、派手なデジタルサイネージがお出迎え。
なんともオシャレな雰囲気です。

ホテル館内

さっそく中に入っていきます。
「スラッシュ／」のイメージを表した、斜め線のデザインが至るところで施されています。

とにかく第一印象「かっこいい」です。

入り口左側にはカウンターバーと、くつろげるラウンジがレイアウトされており、何人かがノートPCで作業をしていました。

ノマドワーカーにはたまらない快適な作業環境です。

フロント

入り口を少し進むとフロントがあります。
ここで記帳をすませ、チェックイン。

館内の利用説明と、客室のプロジェクター設備の使い方説明を受けます。

そして何枚かのカード、それにプロジェクターを利用するためのケーブル類を受け取りました。

カードは、部屋のキーカード、朝食券、レストラン＆バーのドリンクサービス券（２杯目無料）、それにアンケートのQRコード。

ちなみにこのアンケートカードをスマホで読み取り、サイトからアンケートに答えてフロントに持っていくと、景品がもらえます。

記者はハンディタイプの使いやすい香水をいただきました。

エレベーターから客室へ

エレベータにはセキュリティが施され、キーカードが無いと余計なフロアーには行けないようになっています。

また、簡単な施設の利用案内もあります。

とりあえず17:30〜18:30までの「フリービアタイム」はかなり気になりましたので、後でチェックすることに。

まずは部屋に向かいます。

客室のあるフロアです。
ちょっと暗いけど、近未来をイメージさせるフロアデザインです。

印象的だったのは部屋のナンバープレートもデジタルサイネージであった点。

これ、イベントとか、色々な使い方ができそうですね。

ドアのノブの上部にカードキーを当てて認証します。

廊下が暗いのと、ドアに鍵もあって、一瞬、どこが認証部分なのかわからず、焦ってしまいましたが、無事ドアロック解除。

客室の様子

一瞬、ちょっと驚くほどに狭い空間の中に、機能的にセンスよく寝具などがレイアウトされています。

スッキリとした内装もミニマリストに受けそうですね。

とにかく省スペースに徹底的に拘っているようです。

びっくりしたのは、外套を収めるハンガー部分ですら、正面に鏡を置いてミニテーブルをレイアウト。

化粧などにも使えるように工夫されてること。
とにかく無駄がありません。

ティーセット、電気ケトル、冷蔵庫、コンパクトに収まっています。

珈琲パックも「slash」のホテルブランドになっていました。

この川崎が初の「slash」ブランドになるのですが、オリジナルグッズやアメニティを最初から作るなんて、ブランディングにかなり力が入っていますね。

ハンガー一つ一つとってもオシャレ。
こだわったアイテムでお部屋が構成されています。

ソファ＆ミニテーブル。

流石に小さくて使いにくいかな、と思ったのですが、逆に、洋服をハンガーに収める際にポケットの中を整理したり、ちょっとした飲み物を置くのにつかえたり、機能的です。

壁側に柔らかいクッション変わりの装飾が施されており、女性なら座って正面の鏡で化粧直しなどもできそうです。

ベッドについて

ソファにもなるリクライニング機能付きのベッドです。
「THE MILLENNIALS」では、iPodでリクライニングをコントロールしていましたが、こちらでは、枕元にある専用のリモコンを使うようでした。

枕元には左右に充電できる設備があります。
また、プロジェクターの映像を取り込むためのHDMIジャックもありました。

室内調光もコントロールでき、枕元で寝たり、座ったりくつろぎながら、室内環境をコントロールできます。

足元を見ると、ベッドはちょっと位置が高めになっており、床に書かれている「luggage」の位置からベッド下に荷物を入れることができます。

大きめのキャリーケースなども入れられるようです。

反対に天井を見るとプロジェクターが設置されています。
こちら後ほど詳しく解説します。

トイレ＆シャワーについて

洗面台、トイレ、シャワーブースが部屋の左側にコンパクトにまとまっています。

トイレはPanasonic社の最新式の泡が出るタイプのもの。
男性の小水の飛散防止機能がついている衛生的なタイプです。

洗面台には、歯ブラシ、髭剃り、その他アメニティと２セットづつのタオル。
生地も厚手で快適です。
それにガウンと室内スリッパ。
ドライヤーもここにありました。

一面ブルーというここだけ大胆なカラーリングのシャワーブース、シャワーヘッドも湯量が豊富に出るタイプのもので、シャンプー、リンス、ボディソープもここに備え付けられています。

窓の景色は

ベッドの上に小さな窓があります。
採光はできますが、景観を楽しむ用途のものではありません。

このホテルからの夜景は、屋上階宿泊者専用ラウンジ＆ルーフトップで十分堪能できますので、ここでは最低限の大きさ、みたいなイメージです。

slash名物、プロジェクターで遊んで見る！

それでは、slashの最大の特徴である室内プロジェクターを試してみましょう。

プロジェクターを活用するために、PC、iPhone、AndroidからHDMI接続するためのケーブルと取扱説明書、プロジェクターのリモコン、なんとChromeCastまで貸し出してもらえました。

色々遊べそうですが、記者はiPhoneしか所持をしていなかったので、iPhoneでの接続をベースにご紹介していきます。

リモコンでEPSON製最新のプロジェクタ本機に電源を入れます。

ベッド横にあったリクライニングリモコンは、プロジェクタスクリーンの出し入れにも使えますので、スクリーンの幕をおろします。そして、枕元にあるHDMI接続ジャックにフロントからお借りしているケーブルでiPhoneに接続すればOK！

文字にすると面倒そうですが、そこまで煩雑な作業ではありませんし、解説書もありますのでご安心を。

さっそくiPhoneから「ビジホモード」をスクリーンに出してみました。

色合いも良く、かなりきちんと見れます。

これでYouTubeやApple TVなどのアプリを使えば、存分に映像を楽しめるわけです。

ノートパソコンを持ってくれば、ここに映して作業をしたり、写真や動画を見たりできますね。

また、HDMI出力できる、例えばAmazonのFire TV Stickなどを使っても楽しそうです。

肝心のネット回線速度ですが、正直、動画快適にを楽しめるギリギリラインです。

時間帯によって変わるみたいですので、混雑していない時間帯だともっと快適かも。

slash川崎の館内施設

さて、slash 川崎の館内をもう少し探索していきましょう。

まず、記者がチェックイン時に目にした「フリービールサービス」。
こちらは、午後5時半〜6時半までと、時間限定なので、大慌てで１階ラウンジに向かいました。

バーテンダーのお姉さんになみなみとビールを注いでいただきました、うれしー。

オシャレな店内で夕方からビールにありつけるとはありがたい。
何人か若いカップルも同じ様にビールを楽しんでいました。

雨なのでテラスが使えなかったのは残念ですが、夏場は気持ちいいでしょうね。

さて、呑んでばかりもいられないので、つづいて館内の施設をチェックしていきます。

2階にはコインランドリーがあります。
全自動型が４台ありますので、上手く活用したいですね。

川崎の夜を満喫！オシャレなラウンジ＆ルーフトップ

10階（最上階）には、宿泊者なら24時間いつでも使えるラウンジがあります。

コーヒーメーカーもあり、挽きたてコーヒー飲み放題。
さらにキッチンもあるので、簡単な温めものの調理などができます。

なんと言ってもルーフトップバルコニーからの景観は最高です。
カップルデートなどでも盛り上がりそうですね。

また、このラウンジではゲスト同士での交流もよく行われているとか。

会話力に自信がありましたら、海外からのお客様とコミュニケーションしてみるのも面白いと思います。

シンプルだけど美味しい！slash 川崎の朝食

朝食は１階のカフェ・レストランが会場になります。

お気に入りのプレートを選び、ドリンクやシリアルは好きなものを選んで食べる形式です。

健康を気遣ったフレッシュドリンクが色々用意されていたのは嬉しいです。

また、料理を晒すビッフェ形式ではなく、あえてドリンクやシリアルに絞っているのも、この時期(2020年3月)、衛生面での配慮がされており、いいですね。

プレートのお味ですが、イメージしていたより遥かに美味しかったです。

ヨイショをするわけではないですが、プレートを全種類制覇したくなるくらい。
自信をもってオススメできる美味しさです。

slash川崎へのアクセス

JR川崎駅の改札を出ましたらアゼリア方面に向かいます。

そのまま駅を出て正面の「仲見世通り」に入っていきます。
しばらく道なりに進みます。

中華レストランの角を左に、たちばな通りに入ります。

東田公園を右手に望みながら、道なりすすみますと、グレーのビルのslash 川崎が見えてきます。

晩ゴハン…繁華街・川崎では選びたい放題

川崎で晩ゴハンは全く心配いりません。
要は、ちょっと飲みたいなら仲見世通りのお店からチョイスすれば良いわけです。

ただ、記者はフリービールをちょっと調子こいて頂きすぎたので、少し駅の方に戻り、食事をできる所を探しました。

無難なチョイスをするなら有名なクラブチッタに併設するラ チッタデッラで館内レストランに入るのがベターかと思います。

仲見世通りにも旨そうなラーメン屋や肉寿司なんてのもありました。

どこに行こうか迷っていたら、夜遅くにも関わらず、行列ができているラーメン屋が。

中に入ってみました。

「玉 赤備」唯一無二の元祖濃厚豚鶏中華そばを標榜するお店です。

つけ麺が美味しい店とはわかったのですが、夜になって少し冷え込んできたので、温かい味玉豚鶏中華そば（920円）をいただきました。

玉ねぎ盛り放題でスタミナをつけさせていただきました。

近くにコンビニは

歩いて２〜３分のところにセブンイレブンがあります。

ホテルの脇の道を駅方面に進み、突き当りの角を右に、少し真っ直ぐ道なりに歩くとセブンイレブンが見えてきます。

もっとも、仲見世通り方面にも、少し駅前に戻れば店はあります。

特に深夜でもやっているドン・キホーテなどは便利だと思います。

slash川崎のレビューまとめ・評価

デジタルホテルを標榜する「slash川崎」は、訪れるお客を飽きさせない、斬新なホテル施設に加え、立地、価格や機能性でも、ビジホファンを満足させてくれるホテルと言えます。

一方で、全室プロジェクターという事で、例えば「普通にテレビが見たい」というお客さんにとっては、ちょっと敷居が高いです。

もちろんHDMI接続でデジタルチューナーなり使うとか、ストリーミング配信番組などを見れば良いのですが、その方法を実行するのに「面倒」な人にとっては、ちょっとやっかいなホテルなのかもしれません（取材時点では各室にアンテナ配線は無かったです）。

しかしながら、今や若者はTVよりYouTubeの時代です。
このホテルが持つインフラ、機能を使いこなせるなら、これほどお得なホテルは無いと言っていいでしょう。

あくまで個人的な所感ですが、最先端の街・川崎には、一方でどこか垢抜けない、人間臭い（おっさん臭い）面も持ち合わせた、庶民にも優しい街、というイメージも一方であります。

そうした川崎に、デジタル世代向けの最も斬新なホテルが生まれるという事自体が、面白い時代の流れだなあ、なんて思わずにはいられません。

特に、ビジホを徹底的に活用できる情報とノウハウを持った当サイトを御覧の皆様なら、ノマドワーカー歓喜の快適なカフェラウンジや深夜にふと夜風に当たりながら休める屋上のルーフテラス、衛生管理が徹底されたおいしい食事に加え、川崎という便利な立地、さらに価格面でもお手頃なこのホテルはきっと満足してもらえると思います。