ビジホモードを見ていただいている皆さんですから、なにせ「ビジネス」の上でどのくらい便利に使えるかで、宿を探す方も多いと思います。
おまたせしました!
今回紹介する「The Millennials Shibuya(ザ・ミレニアルズ渋谷)」は、ある意味「次世代ビジホ」と言っても過言ではない、様々なホテルでの持ち込み仕事の効率に特化した機能を持ち合わせています。
しかも仕事だけではなく、全く新しい楽しみ方も出来る、文字通りの未来型ホテルなのです。
このレビューの目次
The Millennials(ザ・ミレニアルズ)とは
株式会社グローバルエージェンツが提供する、新たにミレニアル世代向けに特化した、世界初IOT搭載「スマートポッド」とコワーキングスペース併設のラウンジを備えた未来型の宿泊施設。
ホテルの名前にもある「ミレニアル世代」とは、主に1980年以降に生まれた世代を指し、世界人口の3分の1にもなる今後の消費の大きな一翼を担うことでも、その消費嗜好や価値観について最近特に研究が進んでいる世代です。
グローバルエージェンツ社はこの世代に向けたソーシャルアパートメント事業で成功。
そして不動産同様に宿泊施設「The Millennials」を開発しました。
これまでのカプセルホテルの概念を全く変え、世界でも注目されているこの「スマートポッド」並びに魅力的な施設をじっくりチェックしていきます。
宿泊したプラン
今回は、
「シンプルプラン みらいの宿泊体験!《朝食無料》」
というプランにしました。
ひとりで泊まるベーシックなプランです。
このプランで併設するワーキングスペースも十分利用できます。
価格は税込8,000円。
カプセルホテルベースという仕様面から、一見すると安くないようにも見えますが「スマートポッド」の快適さ、渋谷の中心という立地を鑑みれば、他のホテルと比較してもむしろお得な方だと言えます。
館内設備
渋谷駅から徒歩で約6分。
公園通りから入ったフィンガーアベニュー通りに入ってすぐ国際101号館ビルにあります。
オシャレな看板ですが、若干わかりにくいので、入り口を見落とさないように。
建物の奥にある自動ドアに入るとエレベーターがあり、エレベーターのドアにフロアガイドが書いてあります。
まずは4Fのフロントに向かいます。
エレベータを降りて目の前に少し手狭(同時に2〜3名くらい受付可能)ですがおしゃれなフロントがあります。
ここで初めてのお客は、この施設の使い方についてのレクチャー動画を見ることになります。
ちなみに記者は20時くらいにチェックインしたのですが、この動画を見ていたら、17:30〜18:30までロビーで「ビール飲み放題」サービスをやっていた事に気がつきました。
「もう終わっちゃったのか……」と悲しそうに話したら、フロントの気のいいお兄さんが「よろしかったら一杯くらいでしたらお出ししますよ」と言ってくれました。
ありがとう、お兄さん!
チェックイン時には、タオルやアメニティの一式入ったバッグと「iPod」を渡されます。
この「iPod」が宿泊ユニットスペースである「スマートポッド」をコントロールするデバイスになります。
それと先程いただいたビールですが、さすがにベッドでもある「スマートポッド」には持ち込めないので、ロビーのラウンジで飲むことにしました。
超おしゃれなラウンジです。
しかも色々機能を有しています。
私が座ったテーブルには旅行者のための気象情報やドル円のレート、地域の観光情報がモニターで見ることが出来ました。
館内施設は後ほどじっくり紹介するとして、まずはお部屋……もとい「スマートポッド」に向かいます。
エレベーターで部屋のフロアにつきました。
入り口からかなり近未来っぽいデザインです。
少し見渡すとフロアマップが。
ここで自分のスマートポッドのナンバーをチェック。
上の方に表記されている番号を参考にしながら、自分のスマートポッドを発見。
まだ、宿泊客が入っていない状況では、入り口のシャッターが開かれている状態です。
思ったより快適なスマートポッド
中を見てビックリ。
壁にポップアートの書かれたオシャレな空間で、ベッドが起き上がりソファーのようになっています。
カプセルホテルの数倍以上はある広い空間です。
連れ込みはもちろんNGですが二人はゆうに寝れます。
お子様とも泊まれますね。
足元が引き出しのようになっていて、大きな荷物もしまっておけます。
海外からの旅行客の大きなバッグなどもしっかり収められます。
その脇には自分で暗証番号を設定できるセキュリティボックスがありました。
壁にはハンガーがあります。
外套などはこちらに掛けておけますね。
フロントで渡されたアメニティはタオルや歯ブラシ、ひげ剃り、館内スリッパなど、最低限のものは入っておりました。
ただ、パジャマなどの室内着は別料金(300円)です。
スマートポッドの本領発揮!iPodで色々操作
部屋では最初に渡されたiPodを使って色々な操作ができます。
まずはベッド。
ウェルカム時には起き上がってソファーの形になっていますが、ベッドの角度をiPodのアプリで調節可能です。
起きている時は起こしてソファ、眠る時にはフラットベッドにできます。
また、室内の細かい調光もアプリで操作。
枕元にiPodを置いておけば、いちいち起き上がらなくてもライトを消せます。
アプリにはこの他、アラーム機能があったり、館内のフロアガイドや施設利用方法の動画も見れます。
iPodの裏側にはカードキーが挟まれており、こちらでエレベーターや深夜ホテルから帰る時の入り口の鍵となります。
便利なのですが、このiPod結構電池消耗が激しく、時々充電しないと電池が切れちゃうかもしれません。
部屋にいる時は基本的に充電しておきましょう。
各部屋に充電ケーブルはしっかり配置されておりますので。
枕元にはコンセントがなんと4つも!加えてUSB電源供給口も二箇所。
このあたりがミレニアルズ世代向けって感じですね〜。
それと壁のアート。
おっさんにはちょっとPOP過ぎる感じもしますが、「まあ、たまにはいいか。作画が80年代ぽくって」とか思いました。
どうやらこの壁紙アートですが、各スマートポッドごとに違うらしいので、お客の入っていない所の壁を見てみました。
……うーん、色々なイラストのテイストがありますね。
まさか客によって割り振っているのかな(?)。
まあ、どんなイラストの描かれたスマートポッドになるのかも、宿泊の楽しみのひとつに出来るかもしれませんね。
トイレとシャワールーム
トイレとシャワーは各フロアに配置されている共同のものを利用します。
トイレが3つシャワーが3つありました。
男女の区分けがありませんでしたが、おそらく家族連れ以外はフロアごとに女性専用階、男性専用階となっているようです。
雰囲気ですが、やはりメタリックカラーの近未来風デザイン仕様です。
洗面所もダストボックスも共用。
ハンドソープやドライヤーはそれぞれ備え付けられておりました。
シャワールームは湯量が豊富なフラットタイプのモノも用意されておりました。ただ、水温が安定しないのでこまめな調整が必要でした。
また、シャンプー、リンス、ボディーソープは備え付けで自由に使えました。
外国人客が多いせいか、どれも香料が少しキツめで、好みの分かれる所です。
タオルについては、フロント階にストックがあり、こちらは利用自由。
こまめにシャワーに入る人も安心です。
自由に使えるキッチンで料理もOK!
このミレニアルズの面白いところは、何もIoT的進化ばかりでは無いということ。
注目してほしいのがこの「フリーキッチン」です。
広々として使いやすいキッチンが宿泊客は自由に使えるのです。
IHクッキングヒーターや電子レンジで安全に調理。
流しも洗い場も広いです。
訪日外国人客向けに英語イラストで描かれた解説があります。
冷蔵庫も自由に使えます。
渋谷の街で食材を仕入れ、ここで料理もできますね。
シンプルで使いやすい食器ももちろん自由に使えます。
包丁やキッチンカッターなど、あらゆる料理ツールがずらり。
あと、コーヒーメーカーもあって、コーヒー飲み放題です。
パソコン、コピー機、FreeWi-Fi…オシャレで使い勝手の良いコワーキングスペース
この宿のもう一つの目玉、働き盛りのミレニアル世代のための、コワーキングスペースをチェックしていきます。
ロビーのテーブルにはほとんどの席に電源が供給できるようになっており、館内でフリーのWi-Fiが使えるので、ノートPCさえあれば自由に仕事ができます。
また、パソコンとプリンターも使えます。
下の階(3F)には、さらにガラスで仕切られたミーティングスペースまで用意されています。
大事な商談もこちらでできますね。
その他Phone Boothやセキュリティボックスがあったりと、いたれりつくせりです。
席の作り方も打ち合わせに適した形になっています。
なお、このフロアにも電源があり、Wi-Fiが使えるのですが、ネットの回線速度はまあ並といった感じでした。
窓の景色
自分のスマートポッドからは景色が見れませんので、ロビーフロアに行き、全面に開かれている窓を見てみます。
低層階(4F)なので、ビルの合間からの風景になってしまいますが、渋谷の風景が伺えます。
いつまで経っても減らない人、人。
すぐ近くにはパルコがあるためか、基本的に若い人が多いです。
パン食べ放題の朝食
ロビーフロアのキッチンでは、朝7:30から朝食が振る舞われます。
パン食べ放題です。
8種類のパンが箱の中に並べられており、好きなものを食べることが出来ます
(おそらく早いもの勝ちです)。
コーヒーや紅茶なども自由に飲めるので、シンプルな朝食を取ることも出来ます。
チョコやミルクと言った甘い菓子パンが中心でした。
コーヒーと併せて、あくまで「軽く腹ごしらえ」って感じですね。
The Millennials Shibuya(ザ・ミレニアルズ渋谷)へのアクセス
JR渋谷駅、ハチ公口から、おなじみスクランブル交差点に向かいます。
スクランブル交差点を西武デパート、公園通り方面に進んでください。
そのまま進んだ後、渋谷MODIを斜め左、公園通りを登っていきます。
AppleStoreを尻目に坂を登ると、パルコ、エクセルシオールカフェと勤労福祉会館があるスクランブル交差点に出ますので、そこを左に。
すぐに、ホテルの入口が出てきますが、周りに派手な看板が多いので、見逃さないように注意が必要です。
周辺環境−渋谷の街の魅力を存分に楽しめます
夜でも出入り自由。
最初に渡されたiPodについてあるカードキーで遅くでも建物に出入りできます。
さて、渋谷の街の魅力については、もう今さらここで語るまでもないでしょう。
このホテルは歩いて1分で渋谷パルコです。
そこから代々木公園に向かうのも良し、マルイやタワレコ方面に向かうも良し、パルコの間を抜けスペイン坂からセンター街に向かうのも良し。
そのまま円山町や道玄坂まで足を伸ばすのも良し、ちょっとやそっとでは遊び尽くせませんから、目的を決め、存分にこの街の魅力を味わってください。
晩飯候補も数え上げればキリがありません。それだけで特集記事ひとつ分になってしまいますね(笑)。
しかし、あえて候補をあげるとしたら、ホテルから1〜2分でいけるハンバーグ専門店の人気ブランド「GOLD RUSH」の本店がありますので、行ってみても良いかもしれません。
とは言え、街を散策して新しい店に出会うのもホテル宿泊の楽しみのひとつ。
ぜひ色々見て廻ってください。
近くにコンビニは
意外なことに、ちょっと迷ったのがコンビニです。
というのも、これだけ渋谷のオシャレな立地にあるホテルですので、周辺も意識高そうなお店ばかりです。
残念ながらコンビニは目の前、という訳にはいきませんでした。
おそらくすぐに見つかるのが、勤労福祉会館スクランブル交差点を代々木公園方面に少し歩いた先のファミリーマートです。
徒歩約3分。
もっとも、同じくらい歩けば「東急ハンズ渋谷店」についてしまいます(笑)。
まあ、どちらが良いかはお好みで。
「The Millennials Shibuya」利用上の注意
最高の立地と、オシャレな近未来空間、快適空間スマートポッドと、死角のないような「The Millennials Shibuya」では、ありますが、いくつか注意点を。
まず、当たり前の話ですが、自由に使えるキッチンを使うにせよ、ビジネススペースを使うにせよ、宿泊客みんなで使う、という事だからマナーが必要。
分別をわきまえたミレニアル世代なら、このあたり問題ないのですが「上げ膳据え膳」の感覚の宿に慣れた世代だと、うっかり後始末を忘れて、訪日外国人らから国際的に大恥をかくことになります。
あと、スマートポッドをコントロールするiPodですが、アプリ操作に慣れていないお年寄りや機械音痴だと、部屋の電気を消すことすら大変な作業になります。
加えてこのiPod、全体的に電池の持ちが悪い!
記者が使用してすぐに電池残量表記が赤くなってしまいました。
スマートポッド(ベッド)に戻ったらかならず充電すること。
それと、これはグローバルエージェンツ社に考えていただきたいところですが、全般的にオシャレなコンセプト過ぎて、様々な表記がわかりにくくなっています。
具体的に言えばトイレ。
記者が夜中に入った時に、年配の客か外国の客だと思いますが「流す」操作がわからないのか、あるいはミレニアル世代は自動でトイレが流れるものだと思っているのか、なんと便が流されてなかったのです(泣)。
ショックで吐きそうになりました。
オシャレでハイセンスであることと、基本的なインターフェイスが人に優しいことは決して両立できないわけではないと記者は思うのです。
The Millennials Shibuya(ザ・ミレニアルズ渋谷)のレビューまとめ・評価
「The Millennials Shibuya」は、とにかく渋谷の最高の立地に加え、仕事でもプライベートでも楽しく利用できる、これまでにない機能性を持った次世代型ホテルです。
お気に入りの外国人もかなり多く、これからの世界的なホテルの潮流を作っていくことは間違いありません。
なにせビジホモードにもある、これまでの一般的なホテル評価基準では表すことのできない新しい使い勝手と魅力に溢れています。
こうした次世代のニーズにリーチし、独自のコンセプトでサービスをし、集客をしていくホテル施設は、独自路線を走るグローバルエージェンツ社のみならず、今後ドンドン増えていくでしょう。
とは言え、未来型ホテルを楽しめるかどうかも我々利用者次第。
ホテルの達人でおられるビジホモード・ファンの皆様にこそ、是非一度泊まって欲しいホテルです。
The Millennials Shibuya(ザ・ミレニアルズ渋谷)の情報
ホテル名 | The Millennials Shibuya(ザ・ミレニアルズ渋谷) |
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所在地 | 〒151-0041 東京都渋谷区神南1-20-13 |
電話番号 | 03-6824-9410 |
アクセス | JR渋谷駅より徒歩6分 |
駐車場 | 無し |
URL | https://www.themillennials.jp/shibuya |
インターネット | Wi-Fi無料 |
宿泊したプラン / 部屋
宿泊日 | 2019年12月8日(日) |
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プラン | 「シンプルプラン みらいの宿泊体験!《朝食無料》」(楽天トラベル) |
料金(税込) | 8,000円 ※料金は同じプランでも曜日や空室状況によって異なります |