新宿西口の中心街から大ガード下交差点を挟んだ先の小滝橋通り周辺エリアは、マニアックなお店も多い、歌舞伎町とはうってかわって通好みのダウンタウンです。
今回ご紹介する「HOTEL BAMPKY」は、このエリアに昨年オープンした「マンハッタンスタイルのオシャレな新宿の隠れ家」として、訪日客や若いビジネスマンが注目するホテルです。
はたして本当におしゃれで快適なホテルなのか、体当たり取材を敢行してみました。
このレビューの目次
HOTEL BAMPKYとは
2019年05月24日に開業した24時間無人チェックインシステムを駆使し、無人フロントを実現した新宿区初のホテルです。
このホテルは、セルフ・リアルタイムチェックインシステム「KEYSTATION」の開発会社であるKeeyls株式会社がコンセプト・ホテルとして運営をしています。
言ってみれば、この最新鋭システム「KEYSTATION」のリアルデモンストレーション店舗、とも見れるわけです。
少子高齢化の我が国にあって、土地や建物があっても人的リソースが足りない、という不動産オーナーにとっては、ちょっと興味深い物件活用の試みを行っているホテルと言えます。
宿泊したプラン
今回利用したプランはこちらになります。
【今だけチャンス!】☆グランドオープン記念☆屋上テラス、デザイナーズルームで快適ステイ♪(朝食付)
あれ、オープンしてすでに1年近く経つのでは? と思った方、鋭いですが、惜しい。
実はこのホテル、まさに「オープニング状態」でして、まだまだ「本気を出していない状態」なのです。
理由は後ほど考察するとして、気になるお値段ですが1泊税込8,500円になります。
新宿という立地や新装店である事、朝食付きであることなどを鑑みればオトクなホテルだと思います
HOTEL BAMPKYの外観
新宿駅から約8分、大江戸線新宿西口からなら5分という好立地です。
このあたりは専門学校やインディーズレーベルの聖地でもあり、レコードショップやインディーズバンドの企画店なども多い、新宿でもちょっとマニアックなエリアです。そうした街中に溶け込むようにホテルはありました。
さて、さっそく無人チェックインをしてみよう!と思い、こちらの機械の前でキーナンバーの入力を試みましたが、どうも上手くいきません。
あれ、おかしいな、と思っていたら、フロントからスタッフのお兄さんが出てきて「お待ちしておりました、どうぞこちらへ」と案内をしていただきました。
フロントの方がおらっしゃるタイミングでは、直接チェックインをした方が良さそうです。
ちなみに、このチェックインシステム「KEYSTATION」の使い方については、予約時にメールで利用方法の詳しい解説ドキュメントを送ってくれます。
HOTEL BAMPKYの館内へ
フロントは必要最低限の大きさです。いちおう脇にソファがありますので、受付待ちになっても座って休むことができます。
事前決済をしておいたので、宿帳を記入しキーカードを受け取ります。
サービスでおしゃれなミネラルウォーターをいただきました。
建物は3階建て。
今回2階の部屋になりましたのでエレベータで部屋に向かいます。
エレベーターはキーカードを当てて動かすタイプですが、フロントにスタッフがいる場合はそのままでも動くようです。
エレベータを出た所。
特に何もない通路です。
ちょっと狭めですね。
エレベーターの脇にサーバBOXらしきものがありました。
まずは部屋に向かいます。
ドアはカードをタッチするタイプです。
ランプがしっかり変色してからドアを開けられます。
HOTEL BAMPKYのお部屋紹介
今回のプランはシングルルームですが、普通のビジネスホテルのように縦長に伸びているタイプではなく、左右に部屋が広かっているタイプでした。
右手にはベッド。
かなりゆったりしています。
ドアの入り口脇にはカードスロットが。
こちらで室内の電源をオンにするタイプです。
ドアキーとは別にカードキーがあって、部屋を離れる状態(ルームキーを持ち出す状態)でも、室内電源をキープできます。
部屋を温めておきたい、スマホを充電しておきたい、などに便利です。
ドア左手にクローゼットと冷蔵庫、ユニットバスがある室内構成です。
テレビの前にはテーブルが有り、ちょっとしたワークスペースとして使えそうです。
Wi-Fiのアクセス情報もありました。
あと、かなり強烈に「喫煙禁止」の警告をしています。
絶対に室内でタバコを吸わせない「鋼の意志」を垣間見ました。
クローゼットにはゆったりめのガウンと室内スリッパが入っていました。
それと貴重品を入れておく金庫に冷蔵庫があります。
電気ケトルに珈琲、緑茶、紅茶が2セットずつ。
プラズマクラスターの空気清浄機は加湿もできるタイプ。
新しい建物は室内が乾燥しやすいし、ユニットバスを開けておくと湯気で警報機の誤作動もあるから、こういう配慮は嬉しいですね。
大きなシャワーとゆったりめのバス
同じユニットバスでもいくつかチェックポイントはあるのですが、
①シャワーヘッド&湯量
②お湯の温度調整のやりやすさ
③浴槽の広さ
などは気になりますよね。
「HOTEL BAMPKY」は最新の建物であるのと、外国人客を意思している事もあって、このあたりの配慮はバッチリです。
シャワーヘッドは大きく、湯量も豊富に出るタイプで角度調整も細かくできます。
お湯の調節は、少し調整ダイヤルが重かったですが、まあまあですが、
ユニットバスにしては浴槽が広めになっていたのは嬉しいですね。
シャンプーはヘアシャンプー、コンディショナー、ボディーシャンプーときちんと3つありました。それとアメニティはここに一通り揃ってあります。
ドライヤーも袋の中に入っていました。
バスタオル、ハンドタオルも1枚ずつ置いてありました。
こだわりのシモンズ社製ベッド
かなりゆったりしたベッドです。
ホテルマニアにはお馴染み、ウェスティンホテルや帝国ホテルでも導入されている高級ブランド・シモンズ社製品のベッドです。
もちろん寝心地は快適でした。
枕元左右に電源があり、仮にふたりで寝ることになっても左右それぞれ電源供給できますので仲良くスマホが見れますね。
無料スマートフォンで周辺観光ガイド
ベッドの脇にはスマートフォンが充電してありました。
このスマートフォン(Android OS)を無料で利用できます。
最初に日本語で設定すれば、あとはホテルガイドや観光ニュースなどの情報を端末から入手できます。
部屋からの窓の風景は……
「HOTEL BAMPKY」は周辺にビルが立ち並ぶ新宿のダウンタウンの中にあります。
したがいまして、ホテルの窓を開けると、そこには隣のビルの階段が。
もろに中を見られますので、カーテンは閉めたままが良いでしょう。
インターネットTVでオンデマンド放送を楽しみまくる
冒頭に「HOTEL BAMPKY」は発展途上である、という風な事を書きましたが、その一番のポイントが、地上波テレビアンテナが調整中である、つまり見れないということです。
では、テレビはなんのためにあるの? と申しますと、インターネットのオンデマンド放送を存分に見まくれる、というのが特徴になっています。
43型ソニーの最新型BRAVIAを設置していますので、hulu、NETFLEX、U-NEXT、AbemaTV、YouTubeが見放題となります。
このうち、有料サービス(hulu、NETFLEX、U-NEXT)については、無料視聴が可能な動画のみになりますが、ご自分のアカウントをお持ちなら入力すれば、それこそ見放題になります。
もちろんAbemaTV、YouTubeは無料で視聴できますので、これだけでも十分に楽しめます。
HOTEL BAMPKYの館内探索
では、HOTEL BAMPKYの中を散策します。
まずは1階、フロントの奥がトイレになっており、そこからルームキーで中に入ると、左手前にコインランドリーがあります。
ただし、洗剤は置いてないので近くのコンビニで調達が必要です。
HOTEL BAMPKYの名物「ROOFTOP CAMP」で、都会のアウトドア体験!
この「HOTEL BAMPKY」の最大の目玉である屋上テラスに行ってみましょう!
エレベータ3階から屋上へ階段を上がります。
ドアを開けるとテラスへ。
ビルの谷間に現れたリラックススペース、というところでしょうか。
この時期はちょっと寒いけど、これから暖かくなれば、春の陽気の中で陽の光を浴びながらハンモックやヨギボーでお昼寝、なんて快適そうですね〜。
今は寒いけど(笑)。
家族でプチキャンプ体験とか、仲間内でパーティーとか盛り上がりそうですね。
インスタ映えしそうな写真も撮れそうです。
HOTEL BAMPKYのおしゃれカフェで朝食を
今回の「HOTEL BAMPKY」のプランは朝食付きですが、近隣の「オークウッドアパートメンツ西新宿」の1階、vito cafeと提携をしており、こちらの朝食セットがいただけます。
歩いて2分くらいと、距離自体は近いのですが、ちょっと迷いやすい位置にありますので、事前に場所を確認をしておきましょう。
事前にフロントでいただいたチケットを店員に渡すのですが、お店のカウンターとオークウッドのコンシェルジュが隣接しているので、よくわからず間違えてしまい、このコンシェルジュの人に尋ねたら、
「それはこちらではありません、隣で聞いてください」と、
無人のカウンターを案内されるなど、かなり冷たくあしらわれてしまいました。
オークウッドはひと月30万以上のホテル型マンションなので、日々ハイソなお客を相手にされているんでしょう。
実際、すぐ後からきたお客には、満面の笑みで、にこやかに接客をしていました。
えらく差があるなあ、と内心思いましたが、
自分のお客には徹底サービス、後は知らない、という、わかりやすい姿勢なのでしょう。
ただ、こちらはせっかくのチーズパンもちょっと悲しい味わいとなりました。
……まあ、間違えた自分が悪いんですけどね。利用には注意が必要かな、と。
ちなみに朝食は、トーストセットの他、なんとソフトクリームでも良いそうです。
朝からソフトクリームは、おっさん的にはありえませんが、
「女性のお客様とか、たまにご利用されますよ」というスタッフの言葉。
夏場はいいのかもしれませんね。
HOTEL BAMPKYへのアクセス
最寄り駅は地下鉄大江戸線の新宿西口駅ですが、JR新宿駅から向かうケースが多いと思いますので、そちらのルートをご案内します。
まずは新宿駅西口改札を出て、地上に向かいます。
もちろん地下からもいけますが、今回は地上ルートをご案内します。
地上に出たら、駅を背にして右側、小田急ハルク、ユニクロの方に向かいます。
大ガード下交差点まで真っ直ぐ進んでください。
そのまま真っ直ぐ、小滝橋通りの方に入っていきます。
真っ直ぐ歩いていくと左手にTully’sカフェが見えてきます。
そこを左に曲がり、そのすぐ先の角を右に入ります。
人気のインディーズレコード店などを通り過ぎていきます。
しばらく進むと、右手にホテルが見えます。街に馴染んでいるので見逃さないように。
晩ゴハン……小滝橋はラーメン人気店の激戦区
さて、ホテル周辺、新宿小滝橋通りですが、様々な個性的な料理店があり、何か選べと言われても本当に困ってしまいます。
そこで今回はあえて「ラーメン店」縛りでご紹介します。
といいますのも、実は小滝橋通りはかなりのラーメン激戦区でもあります。
写真でイッキにご紹介!
徒歩3分圏内にこれだけの有名店がずらり並んでいます。
麺屋武蔵 新宿総本店
新宿区西新宿7丁目2−6蒙古タンメン中本 新宿店
新宿区西新宿7丁目8−11
龍の家 新宿小滝橋通り店
新宿区西新宿7丁目4−5ラーメン二郎 新宿小滝橋通店
新宿区西新宿7丁目5−5
175°DENO担担麺TOKYO
新宿区西新宿7丁目2−4えびそば一幻 新宿店
新宿区西新宿7丁目8−2
北海道らーめん 味八
新宿区西新宿7丁目1−7中華そば 流川
新宿区西新宿7丁目9−15
つけそば 黒門
新宿区西新宿7丁目10−12陳麻家 西新宿7丁目店
新宿区西新宿7丁目10−12
一蘭 西新宿店
新宿区西新宿7丁目10−18サツポロラーメン大富
新宿区西新宿7丁目9−7
これでも少しセレクトした方で、まだまだ紹介しきれないくらいラーメン店があります。
人気行列店に並ぶのもよし、穴場店を探すのもよし、です。
記者はこの日、探し疲れて、ついつい空いていた(失礼!)札幌ラーメンに入りました。
この店もかなり昔からやっています。
味噌ラーメンとチャーハン、餃子セットで900円(税込)です。
近くのコンビニは?
一本路地を入ったところにファミリーマートがあります。歩いて1、2分です。
ただ、ちょっとわかりにくいかも。
少し(2〜3分)歩いて小滝橋通りに出たほうが店が多く、見つけやすいかも知れません。
レビューまとめ「HOTEL BAMPKY」はまだまだ進化する!
魅力ある要素も多いが、クセも強いホテルです。
まず、KEYSTATIONシステムですが、スタッフのお兄さんがとにかく接客を頑張ってくれたおかげで「無人のほったらかし」というイメージを良くも悪くも体感できませんでした。
それと今回、ネット環境の調査レポートを報告していませんよね。
と、いいますのも、偶然だと思いますが、宿泊時に回線トラブルが発生し、接続が不安定な状況だったのです。
たまたまの事故らしいから、まともに評価できなかったのですが、それでも宿泊時に調子の良いタイミングでは70〜90Mbpsというスコアを叩き出したりしていました。
安定しているなら、先のネットオンデマンドTVもありますので、相当快適なネット環境と思われます。
宿泊時の回線トラブルに対し、結局親身に対応してくれたのはスタッフのお兄さんでした。
私だけではない、デカイ怖そうな外国人客にも懸命に説明対応をしている姿を見て、頑張って欲しいなぁ、と思ったし、こういう先駆的なシステムの運用につきものの現場のご苦労が、本当に偲ばれました。
シモンズのベッドもurban outdoorも確かに素晴らしい。
しかし、こうした若手の現場スタッフが、真摯にお客の声に対応し、先駆的な企画が抱える問題点を改善していけるなら、このホテルはまだまだ良くなるのかな、と思いました。
「無人システム」とか「地上波のないTV」とか「ルームガイドが小さなスマホ」とか、年配者には優しいとはとても言えません。
ですが、このホテルの利便性、特徴を使いこなせる若い方なら、確かに「グランドオープンキャンペーン中」のこのホテルは穴場でありオトクなのかもしれません。
簡易お手軽な予約システム、人を介さぬフレキシブルなチェックイン、おしゃれなデザイン空間と快適ベッド、新宿という好立地に、工夫次第で色々できそうなROOFTOP CAMP、まだ1年目のこのホテルが、これらのインフラの運用&活用ノウハウを十分に確立した時、今の値段では泊まれないような人気ホテルになっているかもしれませんね。
HOTEL BAMPKYの情報
ホテル名 | HOTEL BAMPKY |
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所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-16-2 |
電話番号 | 03-6908-8585 |
アクセス | JR新宿駅より徒歩約8分 |
駐車場 | なし |
URL | https://h-bampky.com/ |
インターネット | 無料Wi-Fiあり |
宿泊したプラン / 部屋
宿泊日 | 2020年2月11日(火) |
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プラン | 【今だけチャンス!】☆グランドオープン記念☆屋上テラス、デザイナーズルームで快適ステイ♪(朝食付) |
料金(税込) | 8,500円 ※料金は同じプランでも曜日や空室状況によって異なります |