田端駅というと、皆様どういうイメージを持たれますか?
大都市がずらりと並ぶ山手線の駅の中で、正直忘れられやすかったり、イメージが薄い方も多いのではないでしょうか。
しかしながらこの田端は、駅北口アトレの開発以降、コンパクトで便利でちょっとだけマニアックな魅力あふれる街になっております。
今回はこの「田端」を満喫できる人気ブランドホテル、メッツ田端をご紹介していきます。
このレビューの目次
JR東日本ホテルメッツとは
日本ホテルズ株式会社が展開するシティホテルのブランド「メトロポリタンホテルズ」の、とくに宿泊することに特化したホテルとして1994年久米川に1号店がオープン。
以降「飾らない上質」のポリシーの元、不足なものも余分なものもなく、シンプルに利便性と快適さを追求したホテルです。
しかしながらビジネスホテルとしてみれば、その利便性とJR東日本というブランド性からか、比較的上級な(お高い)ホテルであるとも言えます。
今回ご紹介する「メッツ田端」は、山手線駅直結という便利さにも関わらず「田端駅」というイメージのせいからか、ホテル予約サイトなどを上手く活用すれば、安価に宿が取りやすいです。
しかも、これがかなりの穴場!
東京観光やビジネスの宿泊拠点としてのロケーションに加え、鉄道ファンに嬉しいトレインビュー、再開発された駅周辺などの見どころをご紹介していきます。
宿泊したプラン
今回は、「【朝食あり】19時-11時ショートステイ」というプランにしました。
まず、サイトの事前情報でこのメッツ田端は、各種新幹線や貨物列車が往来する様子が俯瞰で楽しめる、いわゆる「トレインビュー」をウリにしています。
このトレインビューはシングルルームのプランであれば、自動的に線路側の部屋になるので、確実に列車を見たいなら是非シングルのプランでお申し込み下さい。
朝食の方は好みで。
今回はビジホモードの評価のためにこのプランにしましたが、実は朝食プランはマストではありません。
この理由も後述していきます。
価格は税込5,500円。
おそらく山手線内のホテルメッツしては、かなり割安な方だと思います。
JR東日本ホテルメッツ田端の外観と館内設備
JR田端駅から3分以内。
線路を跨ぐ「田端ふれあい橋」を渡ったところにビルがあります。
北口を出て橋にさしかかると、すぐにこのホテルは見えてきます。
PRONTOの隣が入り口です。
道に迷うことは無いですが、ビルに対して入り口はかなり狭い印象です。
必要以上のインフラを持たないメッツのコンセプトがここでも垣間見れます。
ロビーにはチェアーが一個、ロビーの受付も同時に2組でいっぱいになる手狭さです。
受付を待たないように事前決済をしておくとか、チェックイン時間を調整するなど工夫して行動した方が良いですね。
あと、恥ずかしいかもしれませんが「新幹線を見たいんです」とフロントの方にお願いすれば、笑顔で素敵な景色の部屋を用意してくれます(時期的に空いていれば)。
エレベーター前には無料で新聞を提供してくれるコーナーが有りました。
ちなみに読売新聞でした。
エレベーターで客室に入るには事前にフロントでもらうルームカードキーが必要です。
エレベーターで客室へ。
今回、いい歳をしたおっさんの記者が「新幹線を見たいんです」と恥ずかしげもなくお願いしたのが功を奏したのか、たまたま部屋が空いていただけなのか、最上階の部屋を取れました(紳士淑女の皆様はホテルの方にご迷惑をかけないようにどうかお願いします)。
では、さっそくカードキーを使って部屋に入ります。
部屋の内観
暗証番号を入力して部屋に入ると、中はシングルにしては大きめのベッドが鎮座しておりました。
シンプルですが、ゆったりとしたベッドのスペースを確保した使いやすいスペースです。テーブルが窓に面している辺り、景観への自信が伺えます。
広々としたベッド。
スタンドも調光もアラームや電話も使いやすいようにレイアウトされています。室内着も用意されていました。
クローゼットのハンガーも数は多め。
各部屋にズボンプレッサーも用意されています。
空気清浄機もありました。
ドアには防災フードといざという時のための脱出経路図がありました。
こういう事がわかりやすいのもポイント高いですね。
窓際のテーブルの下にはお茶やポットもありました。
テーブルにもライトスタンド、それに有線LANのコネクターがありましたケーブル類は枕元の引き出しにまとめてしまってありました。
何気に枕元の電源がUSB充電にも対応しているのはいいですね。
トイレとバスルーム
部屋に対して意外と広いトイレとユニットバス。
お風呂はお湯を貯めれば普通に快適に入れます。
ここでの水は飲用可。
各種アメニティやタオルのストックもここにあります。
テレビ&VODとWifi情報
テレビの電源をつけると、まるでドラマのオープニングのようなメッツのプロモーションビデオが流れます(笑)。
そこからメニュー画面へ。
その日のWifiパスワードや地元の観光情報が流れます。
詳細な名所ガイドの他、周辺情報として緊急の病院や薬局郵便局、コンビニの情報などもあります。
窓の景色
このホテルの目玉、窓からのトレインビューを見てみましょう。
目の前に田端駅のホーム、新幹線の線路、そして眼下には田端操車場、駅のホームを挟んで尾久操車場が見れます。
まず、普通に田端の街の夜景も美しいです。
そして、数分間隔で様々な機体の新幹線が目の前を通過していきます。
往年の鉄道ファンはもちろん、色鮮やかな様々な新幹線が夜の闇を突きぬけていく様は、「新幹線変形ロボ シンカリオン」でファンになったニワカでも十分に楽しめます。
キッズも一緒ならば「ほらごらん、あれがシンカリオンE5はやぶさだよ」など、テンションが上がること必至です。
渋いところでは眼下の操車場に貨物車両が時々ピンポイントで現れます。
「田端EF65牽引!」など、ここまでいくと、もはや一般人は誰も理解できませんが、マニアなら大興奮です。
朝の風景。
ラッシュ時には往路復路に彩り鮮やかな各種新幹線が交差する楽しい風景も見られます。
チェックアウトも遅れてしまいそう。
ホテル館内施設
ホテルメッツは、そのコンセプトから、館内には余分な施設が用意されおりません。
かろうじてランドリーと自販機、VOD視聴用のカード販売機はありました。
PRONTOの朝食メニュー
このホテルの朝食は、3Fに併設しているPRONTOのモーニングセットになります。
和洋様々美味しそうなセットが用意されています。
……とは言え、まあ、正直言ってしまえば、食事自体は普通のセットです。
しかし、このPRONTO、やはり、トレインビューを味わうことができます。
しかも3Fという、線路から最も間近の位置で列車を眺めることができます。
部屋の窓からの俯瞰で見るのとは違った迫力を味わえますね。
ただ、店内は狭く、人気があるのか朝から混雑しています。
残念ながら記者は窓側席を確保できませんでした。それでも普通に快適な朝食空間でしたが。
番外編① メッツ田端限定 究極の朝食裏メニュー
今回、ビジホモードでのレビューのためホテルでセットの朝食にしましたが、実はこのメッツ田端の近くに、グルメ通なら知っている究極の格安そば屋があるのです。
そちらもご紹介します。
田端最強のファーストフードと言われ、地元民やそば好きから愛される「かしやま」。
ホテル1Fの通用口を出て数十秒という、ほとんど敷地内併設店と言って過言ではない最高のロケーションにあります。
なぜ「最強のファーストフード」と言われているかといえばそのスピード感。
あの吉野家を軽く凌駕する圧倒的なスピード感でそばが提供されます。
しかもそのお値段、かけそばなんと270円、天ぷらそばでも350円。
文字通り「早いの安いの美味しいの〜♪」です。
あまりの提供速度と周囲のスピード感に気圧され、店内写真を撮るどころではなかったのは申し訳ございませんm(_ _)m。
JR東日本ホテルメッツ田端へのアクセス
JR田端駅北口から向かいます。
なかなか田端駅に降りる機会が少ない方もいるとは思いますが、ホームを北口に向かうとだいぶ様変わりした田端駅の片鱗が伺えます。
田端駅北口を出ましたら、駅を背に右に向かって下さい。
駅に隣接し線路を跨ぐ「田端ふれあい橋」に進みます。
余談になりますが、
この「田端ふれあい橋」、鉄っちゃんには味わい深い、謎の鉄道部品オブジェが道の端に展示されております。
また、橋のサイドには喫煙スペースがあり、和気あいあいと地元の方が談笑していたり、いろんな宗教的な方が活動されていたり、地元のおじさんとおばさんが怒声をあげて喧嘩をしていたり、謎の歌手が自作の歌を披露していたりと、本当に「人情ふれあい橋」です。
このような下町の人間臭さを垣間見れるのも田端の魅力だと記者は思います。
この「田端ふれあい橋」を渡る頃には、もう目の前にホテルが見えます。
周辺環境…夜の田端を探訪
それでは田端の街の魅力をお伝えします。
ただ、その前に、もし晩御飯だけを食べたいのであれば、ホテル併設のPRONTOは結構オススメ。
お得なイブニングセットもありますし、なんと格安で飲み放題もできます。
美味しくオトクに呑んで、そのまま寝ちゃうのもいいかもしれませんね。
しかし、せっかく田端に来たのですから、この街を楽しみたい所です。
まず、田端という街を大いに変革した存在に「アトレ」があると思います。
駅直結のこのアトレには、スタバもツタヤもあり、若者で溢れかえっています。
アトレ3Fは夜11時まで営業する、各種レストランが入っています。
アトレ入り口にはおしゃれなケーキ屋が。
他にもおしゃれなテナントがイッパイ。
一方、駅を背に左側に進むと、目の前には新旧色々入り交じった店が立ち並んでいます。
改札すぐ隣には定食と酒を安く振る舞い、しかも深夜1時まで営業している居酒屋が。
この定食、駅前なのに安すぎます。
ビルの路面には、ガスト、富士そば、マクドナルド、笑笑、心強い庶民の味方の名店が立ち並びます♪
富士そばさんは隣のマクドナルドの「ハッピーセット」を意識してか「田端の女子飯セット」なる高度なマーケティング戦略に基づいた独自のサービスを展開しています……やるなあ。
知る人ぞ知る「スタミナラーメン蔵王」。
令和になっても変わらない、バク安のサービスセットを提供しています。
とにかく腹が減ったらここ。
しかし、これだけのツワモノが揃う田端グルメの中にあって、今回、記者が強くオススメしたいのがこちらのお店。
なんと、寿司全品180円という激安価格。
しかし、ただの回転寿司チェーンと一緒に考えてはいけません。
上トロが、エイヒレ光り物3点セットが、みんな180円!
しかもこれが旨いっ。
今まで「自動的にぴゅっとお皿が飛んでくるチェーン店」で食べていたあのお寿司は何だったのだと、己の不明を恥じずにはいられない超絶な旨さです。
寿司だけではない、アラ汁やサラダなどもとにかく全品180円。
コスパが良いどころの話ではありません。
伝統の赤シャリと旬のネタを贅沢に使ったこの一品、絶対に並んででも食べたいお寿司です。
番外編② 田端駅南口はどうよ?
ここまでアトレ効果で見事に進化した北口周辺を紹介してきました。
それでは南口はどうなのでしょうか。
こちらを御覧ください。
……マジです。
Photoshopで加工したとかではありません。
大都会東京で、一日100万人が利用していると言われる山手線で、
まさかこんな風景が見れるとは、逆に感動してしまいました。
断言します。
夜に「北口」と「南口」を間違って出てしまったら、地元の方以外は入場券を買って駅に入り直した方が無難、いや安全です。
南口界隈に一歩はいると、恐ろしく閑静な住宅街になるのですが、中には渋い店もちらほら。
ただし一見さんには入店するのに勇気がいります。
実はこのあたり、知る人ぞ知る女子学生の寮がありまして、撮影中も結構な若い女性が歩いておりました。
むしろ街として夜が早くて、治安が良い住宅街、という事も言えるかと思います。
近くにコンビニは
ホテル1F通用口、先程紹介したそば屋を抜けると、道通りの向かいにセブンイレブンがあります。
また、もう少し足を伸ばせばスーパーも。背景にはスカイツリーも見れました。
JR東日本ホテルメッツ田端のレビューまとめ・評価
JR東日本ホテルメッツは利便性の圧倒的な優位さからか、正直「お高い」イメージもありますが、場所や条件によって、実は穴場もあります。
なにせ田端は山手線の駅で、すなわち東京、秋葉原、有楽町、渋谷、品川、新宿、主要な駅へのアクセスはかなり良いのです。
そしてこのホテルには鉄道ファンを熱くさせる「風景」というコンテンツがあります。
また、田端は新旧の文化が入り混じった、庶民も、山の手のブルジョワも、学生も、みんなが活き活きと過ごす街です。
コンパクトにまとまっているのも旅行者にはうってつけ。
その上、まだまだ発展の余地を秘めた街でもあります。
今回はご紹介しきれませんでしたが、伝統のある街でもあり、文化施設や名所も数多くあります。
単純にアクセスの利便性とコスパで見ても、
このホテルは十分に魅力的。
ぜひ一度田端の街をじっくり味わってみて下さい。
JR東日本ホテルメッツの他のレビュー
JR東日本ホテルメッツでは田端エリア以外に以下のレビュー記事があります。ぜひご覧ください。
「JR東日本ホテルメッツ船橋」駅の真上にあるホテルで上質な眠りを体感!
JR東日本ホテルメッツ 田端の情報
ホテル名 | JR東日本ホテルメッツ 田端 |
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所在地 | 〒114-0013 東京都北区東田端1丁目17−20 |
電話番号 | 03-3810-2255 |
アクセス | JR田端駅北口より徒歩2分 |
駐車場 | 専用駐車場(6台)あり。要事前予約。 1泊 ¥2,000(3:00pm〜翌11:00am) |
URL | https://www.hotelmets.jp/tabata/ |
インターネット | Wi-Fi無料/有線LAN |
宿泊したプラン / 部屋
宿泊日 | 2019年11月24日(日) |
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プラン | 【朝食あり】19時-11時ショートステイ (楽天トラベルで予約) |
料金(税込) | 5,500円 ※料金は同じプランでも曜日や空室状況によって異なります |