北海道の中心部に位置し、道北の空の玄関口である「旭川空港」があることから、多くのビジネス客、観光客が訪れる旭川市。
ここ数年、海外からの観光客が増加したことから、市内のホテルの客室は高い稼働率で、JR旭川駅周辺にはいくつもの新しいホテルがオープンしています。
今回は、2018年4月にリニューアルオープンした都市型観光ホテル「星野リゾート OMO7 旭川」に宿泊してきました。
このレビューの目次
「OMO」とは
「星野リゾート OMO7 旭川」を運営する星野リゾートは、ラグジュアリーリゾートの「星のや」や和にこだわった上質な温泉旅館「界」、豊富なアクティビティを体験できる西洋型リゾートの「リゾナーレ」などのブランドを展開していますが、「OMO」は、星野リゾートが4つ目のブランドとして立ち上げた街を楽しみつくす観光客のためのホテルです。
「星野リゾート OMO7 旭川」はその1号店として2018年4月にリニューアルオープンしました。
宿泊したプラン
今回宿泊したプランは、「OMO7 旭川」の公式ホームページから10日前に予約した
「おもたび。(朝食付)<おひとり様優待>」
の部屋タイプは「 スタジオルーム」 で、宿泊料・サービス料・税込みで8,550円でした。
なお星野リゾートのOMOでは基本的に人数課金ではなく部屋課金となっており、宿泊人数が増えても部屋代は変わりません(ただし朝食代金は別)。
2人なら一人当たり約5,000円+朝食代程度で宿泊することができます。
楽天トラベルなど旅行サイトでも予約できますが、チェックインの時間が16時、チェックアウトの時間が10時となっています。
公式サイトからの予約ではチェックが15時、チェックアウトが11時だったのでゆっくりと過ごしたい人は公式ホームページから予約するといいですね。
「星野リゾート OMO7 旭川」の外観
「星野リゾート OMO7 旭川」は、もともと旭川では最も歴史があり格式高かった「旭川グランドホテル」。
建物の3階部分までは赤レンガ風の壁で、ビジネスホテルとはひとクラス上の高級感を感じさせます。
エントランスの左右には、「星野リゾートOMO7 旭川」の文字が、入り口も中央に自動ドア、左右に手動のドアがあります。
フロント・ロビー
「OMOベース」
エントランスを入ると正面にはロビーとラウンジがあります。
「OMO7 旭川」のロビーやラウンジは、「OMOベース」と呼ばれていて、ローカルと旅行者をつなぐ場所という設定。
広々とした空間にはお洒落なデザインのテーブルやイスがいつも置かれています。こちらの家具は、世界でも評価の高い「旭川家具」。
座り心地最高で、いつまでも座っていたいほどです。
「OMOベース」には直径2mもある大きな「ご近所マップ」が設置されていて、ホテルから500歩圏内にある「旭川ラーメン」のお店が紹介されています。
「ご近所マップ」が設置された場所の前に置かれた大きなテーブルの上には、ラーメン丼をイメージしたランプシェードの照明が!
建物全体がお洒落なのに、ここだけちょっとレトロな雰囲気になっています。
ブックトンネル
「OMOベース」の左手奥には、旭川に関係する書籍や雑誌がおよそ400冊も置かれている「ブックトンネル」があります。
このスペース、カフェ&バルにつながっていて朝は朝食会場としても使われています。
フロント
フロントは「OMOベース」の右手にあります。
こちらフロントのカウンターテーブルも他のホテルとは違ってラウンドタイプ。
チェックインをするとルームキーと一緒に渡されるのが、こちらのガイドブック。
中は「OMO7 旭川」館内の紹介が写真やイラストを使ってわかりやすく紹介されています。
ショップ
フロントの奥のスペースには「ショップ」があり、地元のお菓子や工芸品などを中心に並べられています。
旭川の老舗菓子店「ロバ菓子司」の人気商品「蔵生」の「OMO7 旭川」」オリジナルパッケージもありました。
お土産にぴったりですね。
ウェルカムドリンク
「OMO7 旭川」はウェルカムドリンクにも洒落た演出が!
壁に熊が鮭を捕まえた姿をかたどった金色の蛇口があり、蛇口をひねると北海道の「とうきび茶」が出てきます。
コーヒーは、フロントと「ショップ」の間にサーバーが置かれています。
館内設備
「OMOカフェ&バル」
「OMOベース」の左手には「OMOカフェ&バル」があり、6:30~9:30には朝食、11:30~14:00にはランチ、14:00~16:00はカフェ、16:00~22:00はバーとして利用できます。
右の写真は2階から撮った写真で、奥に写っている「OMO」とデザインされた壁は可動式で、さらに奥にスペースがあります。
「OMO7 旭川」の名物サウナ「サウナ プラトー」
地下1階にはテレビ東京のドラマ「サ道」のロケ地にもなった「サウナ プラトー」があります。
宿泊客は大人1,000円(税込)小学生500円(税込)で利用できます。
さらに宿泊客なら何度でも利用できるので、サウナ入浴後に客室で休憩した後、またサウナに入るなんてことも可能。
営業時間は、15:00~24:00で、「サウナ プラトー」へは客室に用意されたルームウェアとスリッパで行くことが出来ます。(カフェなど他の共有スペースはルームウェアで利用できません)
画像出展: https://omo-hotels.com/asahikawa/facilities/spa/
男性ドライサウナは温度約90℃、水風呂は15℃程度となかなか玄人向けの設定。
水風呂は広くはありませんが、バイブラバスで泡が吹き出ます。
それだけでなく、スチームサウナ(女性はミストサウナ)や寝風呂、ウォーキングバス、バブルバスなどを完備、ラウンジにはソフトドリンクも用意されていて、 まさにサウナーの天国!
コインランドリー
サウナのある地下1階には、コインランドリーと製氷機、電子レンジ、ソフトドリンクの自動販売機が設置されています。
その横には、アイロンとアイロン台があります。
コインランドリーで洗ったYシャツをここでアイロンにかけるとかに便利ですね。
「星野リゾート OMO7 旭川」の客室
エレベーター・廊下
今回の部屋は14階でした。
「OMO7 旭川」の客室フロアは16階までなので、かなり上層の良い部屋にして頂けたようです。
14階まではエレベーターで上がりますが、エレベーターは3基設置されています。
エレベーターを降りた各階のエレベーターホールには、ソフトドリンクの自動販売機が1台置かれています。
客室フロアの廊下は、茶系の色でまとめられ高級感のある落ちついた雰囲気。
客室のキーは、カード式ではなく金属の鍵ですが、キーホルダーは木製でこれまたお洒落です。
客室
今回宿泊した部屋のタイプは「スタジオルーム」。
広さは18㎡で、「旭川グランドホテル」の時にはシングルルームだった部屋ですが、うまく2つのベッドが配置されていて、枕の位置が離れているので2人で宿泊してもプライバシーを守ることができますね。
ベッドの下には、荷物を置くスペースがあります。
かなりの高さが設けられているので大きなスーツケースも置けそうです。
窓際に置かれたベッドの枕が置かれた側の上部には液晶テレビが置かれ、その下には電気ポットやマグカップなどのティーセットが用意されています。
壁際のベッドの横には、大型の空気清浄機&加湿器、客室に入ってすぐのドアの横には冷蔵庫が設置されています。
2つのベッドの間のテーブルには、コンセントが2口あり、ノートパソコンを2台広げて作業できるほどのスペースがあります。
またベッドの枕の横にはコンセントとUSBの挿入口、そしてスポットライトが備えられています。
窓の外の景色
今回宿泊客室は14階だったので、窓からは旭川を一望できる素晴らしい景色が広がっていました。
正面の建物は「旭川市役所」の総合庁舎で、天気の良い日には右手に北海道の最高峰である「旭岳」など大雪山連峰が見えるかもしれません。
夜景もきれいです。
バスルーム・トイレ
バスルームには、歯ブラシ、ヘアブラシ、ひげそり、ボディスポンジ、綿棒などのアメニティが用意されています。
左にある茶色の布製の袋に入っているのはヘアドライヤー。
むき出しで置かないところも「OMO7 旭川」のこだわりなんですね。
バスタブは広めで、身長175㎝の自分が脚を伸ばして入ることができます。
「星野リゾート OMO7 旭川」での朝食
今回は、朝食つきのプランで宿泊。
朝食は1階の「OMOカフェ&バル」でビュッフェスタイルの和洋食メニュー。
2階から「OMOカフェ&バル」を見た時に、「OMO」の文字がデザインされていた可動式の壁の内側が洋食コーナーになっていて、女性の調理人の方がその場でワッフルを焼いてくれる「シェフズキッチン」の他、美味しそうなたくさんの料理が並んでいます。
窓際には和食コーナーが設けられ、朝食では定番の料理が並べられています。
北海道では、イクラなど海鮮系が並べられ海鮮丼食べ放題などを売りにいているホテルが多くありますが、朝食にはこの手のやさしい味の和食のおかずが嬉しいですね。
「星野リゾート OMO7 旭川」へのアクセス
JR旭川駅から「OMO7 旭川」までは徒歩で約13分です。
旭川駅の北口を出ると、全国で初めて恒久的な歩行者天国となった「平和通買物公園」が北へと続いています。
徒歩で移動する時は、この「平和通買物公園」が歩きやすいのでおすすめです。
道の左右にはテナントビルや飲食店などが建ち並んでいるので、天気の良い日には眺めながら歩くとよいでしょう。
「平和通買物公園」を6条通まで歩くと、右手にハンコ屋さんの看板が見えるので、ここを右折します。
右折して見えるひと際高い建物が「OMO7 旭川」です。
JR旭川から徒歩の場合約13分ですが、天気の悪い日や荷物が多い時などは駅からタクシーを利用する方法もあります。
タクシーを使った場合には約5分の所要時間です。
近くのコンビニは
「OMO7 旭川」から近いコンビニは、買物公園と4条通に面した場所にあるローソンです。
JR旭川駅からホテルまで徒歩で移動する場合には、ここで買い物をしてからチェックインするのがおすすめです。
JR旭川駅からタクシーでホテルへ移動する場合には、JR旭川駅の構内にセブンイレブンがあるので、買い物してからタクシーに乗るとよいでしょう。
晩御飯は?
「OMOベース」に設置されていた「ご近所マップ」ですが、夜になると旭川ラーメンのお店の紹介から変更されて、居酒屋など夕食にぴったりのお店のマップに変わります。
マップには、人気グルメ番組「孤独のグルメ」で紹介された「自由軒」や、地元客はもちろん観光客も多く訪れる焼き鳥店や居酒屋が並ぶ「ふらりーと」も紹介されています。
ぜひ、旭川グルメを楽しんではいかがでしょうか。
もちろん「OMO7 旭川」の館内でも夕食を取れるお店があります。
2階には「中華料理 桃源」があり、ランチが11:30~14:30、ディナーが17:00~21:00の時間帯で利用でき、本格的な中華料理が味わえます。
5階には完全予約制の「日本料理 四季」もあり、3日前までに予約すると利用できます。
「星野リゾート OMO7 旭川」のレビューまとめ・評価
今回宿泊した「OMO7 旭川」はビジネスホテルではなく、観光ホテルのジャンルに含まれます。
しかし、一人でも宿泊可能でゆったりと過ごしたいビジネスマンやハイクラスのビジネスマンも多く利用しています。
旭川市内のビジネスホテル1泊の宿泊料金が5,000円台で、比較すると「OMO7 旭川」の方が3,000円ほど高いですが、その価格差が納得できるほどの設備とサービスです。
機会があれば、「OMO7 旭川」に宿泊して旭川の観光を楽しんでください。
その他の星野リゾート OMOのレビュー
星野リゾート OMOでは旭川以外に以下のホテルレビューがあります。ぜひご覧ください。
星野リゾート OMO7 旭川の情報
ホテル名 | 星野リゾート OMO7 旭川 |
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所在地 | 〒070-0036 北海道旭川市6条通9丁目 |
電話番号 | 0166-29-2666 |
アクセス | JR旭川駅より徒歩13分、タクシーで約5分 空港よりバス50分、正面に停車 |
駐車場 | 有り 66台 1000円(税込/泊) |
URL | https://omo-hotels.com/asahikawa/ |
インターネット | Wi-Fi無料 |
宿泊したプラン / 部屋
宿泊日 | 2020年01月27日(月) |
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プラン | 「おもたび。(朝食付)<おひとり様優待>」 部屋タイプは「スタジオルーム」 |
料金(税込) | 8,550円 ※料金は同じプランでも曜日や空室状況によって異なります |