日本全国ビジネスホテルは数あれど、みなさんお気に入りのホテルチェーンの1つや2つ、あったりはしないでしょうか?
筆者が特に好きなのは「ドーミーイン」です。
きれいな客室に美味しい朝食、温泉の大浴場に無料の夜鳴きそば(半ラーメン)などのサービスが魅力です。
ドーミーインが好きすぎて、全国のドーミーインは10箇所以上泊まりました。
ドーミーインに宿泊することを目的に旅行することもあります。
また都内在住ですが「ドーミーイン秋葉原」には覚えているだけで4回は宿泊しています。
あそこの最上階の大浴場は本当に最高なんです。
そんなドーミーインの、「御宿野乃」という旅館風の別ブランドのホテルができたと聞いて、前からとても気になっていたんですが、念願叶ってちょうど安く泊まれるタイミングがあったためレビューしてみました!
このレビューの目次
「御宿野乃(おんやどのの)」とは
先ほどご紹介した通りドーミーイン系列の旅館風のビジネスホテルで、公式サイトによれば、
“ドーミーインブランドの和風プレミアムホテル”
“駅前の和風ビジネスホテル”
とのことです。
今回宿泊した「天然温泉 凌雲の湯 御宿野乃 浅草」(てんねんおんせん りょううんのゆ おんやどのの あさくさ)以外にも、富山や奈良、大阪など全国に5店舗を展開しています(2019年12月現在)。
どのホテルも天然温泉の大浴場がついているのが特徴です。
宿泊したプラン
今回宿泊したのは楽天トラベルで前日に予約した
【12月・1月限定◆直前割】禁煙 お部屋タイプおまかせ素泊まり 2名
で、税込9,690円でした。
宿泊したのが日曜日でさらに直前割だったためか、2名でもこのリーズナブルな金額です。
また、チェックアウトは11時なので朝ゆっくりできて快適です。
通常時の価格は?
通常時は税込価格
・1名時 : 安い時で6,490円から高い時で13,490円
・2名時 : 安い時で11,590円から高い時で20,590円
ぐらいです。
部屋タイプは?
部屋タイプは今回はおまかせで、結果ダブルルームでしたが他にも
・ツインベッド
・クイーンサイズベッド
もあります。
朝食は?
今回は素泊まりプランでしたが、朝食付きのプランもあります。
ドーミーインの朝食は美味しいと評判なので、こちらもオススメですよ!
ホテルの外観
こちらがホテルの正面入り口と外観です。
瓦や提灯が和風を演出していますね。
このエントランスを入ると風除室でしょうか、ロビーまでにもう1枚扉がありました。
そしてエントランスに入って左が下足入れ、右には外出時に借りることができる下駄や草履が置いてあります。
このホテルの床は全て木製のフローリングか畳敷きとなっており、ここで靴を脱ぐとあとは素足で移動することになります。
スリッパは置いてありませんが、フロントに言えば貸してもらえます。
旅館みたいで開放感があっていいですね。
館内設備
フロント
下足入れに靴を入れて次はフロントです。
さすが和風ホテル、スタッフの方の制服も和風です。
チェックインをしてカードキーを受け取ります。
今回は2名で宿泊したのですが、カードキーも2枚もらえました。
大浴場から上がった後、待ち合わせたり、時間をつぶしたりせず、一人一人部屋に戻れるので、これはうれしいですね!
フロントでは他に足袋や、後述する追加のタオルももらえます。
足元が寒かったり、裸足で移動するのに抵抗がある人は足袋をもらいましょう。
フロント右奥が客室階に続くエレベーターですが、その前に左にある部屋をご紹介。
「Hatago」でウェルカムドリンク
こちらは朝食や後述の夜鳴きそばを食べる部屋の「Hatago」です。
テーブルと椅子が並んでいて、くつろげるようになっています。
ドリンクサーバーがあり、お茶やお水、コーヒーなどが自由にいただけます。
自動販売機
また客室階行きエレベーターの前に、自動販売機や製氷機、電子レンジが設置しているスペースがありました。
こちらの1階の自動販売機にはアルコール類はありませんでしたが、7階の自動販売機では売っていました。
エレベータ
エレベータで客室階に上がります。
このエレベータはカードキーでタッチしないと上には登れないようになっています。
部外者が入りにくいので、セキュリティ的にも安心ですね。
廊下
エレベータで客室階に上がり廊下に出ました。
廊下まで畳敷きで、旅館風ですね!
宿泊したのは8階の部屋でしたが、この通り部屋番号などの装飾も和風です。
御宿野乃 浅草の客室
カードキーを扉のドアノブにタッチしてオートロックを解除、気になる客室へ!
扉を開けてすぐ右側はオープンクローゼットと洗面台、左側はトイレ・シャワールームです。
ベッドルームとの間にはもう1枚引き戸がありました。
ベッドルームの床は琉球畳のようです。
それでは入ってみましょう。
この通り左にダブルサイズのベッド、右にデスクとテレビ、奥にソファ?のような椅子が配置されています。
2人用にしてはあまり広くはありませんが、スペースの使い方がうまいので窮屈さはまったく感じません。
壁の装飾や障子風の窓など、やはり全体的に和風のデザインです。
デスクの上の方の壁には掛け軸風のインテリアとお花が添えられていました。
デスクの詳細
デスクにあるものの詳細を紹介します。
液晶テレビにセキュリティボックス、大きめのゴミ箱に椅子、人数分のミネラルウォーターのサービスもあります。
そして特にうれしいのがこちら。
バスタオル、フェイスタオル、着替えなどが持ち運べる籠です。
大浴場に持っていくのに便利ですね!
ベッド
ベッドはかたすぎず、やわらかすぎず、ちょうど良い感じです。
枕はやや硬めかな。
ベッドに入って布団を掛けるととても快適で、これは熟睡できます!
洗面台と冷蔵庫
洗面台はこの通り広く、鏡も大きくて使いやすいです。
洗面台の下には冷蔵庫とカップ、電気ポットなどがありました。
そして冷蔵庫を開けてびっくり!!
ウェルカムフルーツ
なんと人数分のウェルカムフルーツが入っていました。
せっかくなので、デスクの上に出して写真を撮影。
皮ごと食べられる甘くて美味しいマスカットと、酸味がちょうど良いオレンジ。
これはうれしいサプライズです。
充実のアメニティ
洗面台の引き出しにはアメニティが入っていました。
くしに髭剃り、綿棒、ヘアバンドに歯ブラシセットなど。
洗面台の上にあった袋の中はドライヤー、Panasonicの「ionity」です。
オープンクローゼットと館内着
入り口入ってすぐの右側はオープンクローゼットで、ハンガーと館内着、消臭剤がありました。
その上にはブランケットもありました。
今回は使用しませんでしたが、肌寒い時にはこういう備品があるのはうれしいですね。
館内着
館内着を広げてみました。
上下セパレートタイプで着心地が良いです。
トイレとシャワールーム
客室の入り口入って左側の扉を開けるとトイレとシャワールームがあります。
トイレはとても綺麗で、バスタブがなくシャワーだけの分、かえってスペースが広く感じます。
館内には大浴場があるので、バスタブはまあ必要ないですよね。
シャワールームにはボディソープ、シャンプー、コンディショナーが配備されています。
電源は?
客室内には電源(コンセント)が5つあります。
・デスク上部に2箇所
・デスク壁面に1箇所
・枕元のサイトテーブル上に1箇所
また、サイトテーブル上には通常のコンセント以外にもUSB電源が2箇所ありました。
これならベッドでスマホを操作しながら充電できるので便利ですね!
エアコン
エアコンは客室ごとに設置してあり、リモコンで操作する一般的なタイプでした。
空調の吹き出し口はベッドの足元横ぐらいで、寝ているときに直接風が顔にかかることはありません。
窓の外の眺望
障子窓を引いて窓の外を見てみました。
窓ガラスが障子の奥にもう1枚あり、窓は完全に開放することはできません。
外には浅草の街並みが見えますが、浅草寺などのランドマーク的なものがあるわけではありませんでした。
Wi-Fi
館内では無料でWi-Fiが使用できます。
速度も遅くなく快適に使えました。
「天然温泉 凌雲の湯 御宿野乃 浅草」の大浴場
ドーミーインの魅力の1つが大浴場です。
さらに、こちらのホテルでは天然温泉!
これは期待が高まります。
地下1階にある男湯、女湯それぞれの入り口に暖簾がかかっています。
暖簾をくぐると、扉があるのですが、
・男子の場合はカードキーをタッチすると解錠
・女子の場合は部屋ごとに設定された暗証番号を入力して解錠
となります。
脱衣所と洗面台
こちらは扉を開けて入った脱衣所。
清掃が行き届いていて、とてもきれいです。
洗面台にはメイク落とし、化粧水、乳液、くしやヘアゴム、シャワーキャップ、コットンなどのアメニティがそろっています。
ドライヤーはPanasonicの最新式のもの。
すぐに髪が乾くのに、少しツヤが残る感じで使い心地がとっても良いです。
大浴場の中
ここからはさすがに撮影することはできないので、公式サイトの写真で紹介します。
まず浴室に入って目に飛び込んでくるのが、とても広い内湯!
泉質は黒湯です。
この黒湯、とっても濃い!!
湯に浸かっているとなんだが肌がつるつるしてきて、そして体の芯からあったまります。
浅草で黒湯といえば、「蛇骨湯」という人気の銭湯があったのですが、残念ながら今年(2019年)の5月をもって閉館してしまいました。
ここの黒湯はまさに蛇骨湯の正当後継者!
いや、黒湯の濃さはそれ以上かも。
洗い場は一人ずつのスペースが広くて快適です。
ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがおいてあり、シャワーの強さも申し分ありません。
男子はドライサウナ、女子にはミストサウナがあります。
また男子のみ壺湯形式の水風呂もあります。
さらに浴室の奥に半露天の壺湯もありました。
地下1階なのですが、外気を取り入れるようになっていて、涼しくてとても心地よいです。
壺湯に入って、体があったまったら椅子に座って外気に触れて休むを繰り返していると、何時間でも入っていられそうです。
ちょっと気になったのが…
水風呂もこちらの壺湯も基本的に1人用です。
壺屋は2つしかないので、半露天は同時に2人までしか入ることができません。
壺湯の外は外気で涼しく、長居しやすくなっており、混雑状況によっては少し待たされる場合があるかもしれません。
タオル交換のうれしいサービス
脱衣所にはタオルの回収ボックスがあります。
タオルを返却してしまうと、もう大浴場に入れなくなる!…という心配は無用です。
バスタオルやフェイスタオル、ボディタオルなどは、フロントで何度でも新しいものを借りられます。
毎回洗い立てのタオルが使えるなんて、これはうれしいですね!
この日と翌日を合わせて、3回も追加タオルをもらってしまいました。
余談だがなぜ「凌雲の湯」?
こちらのホテル名についている「凌雲の湯」とはなんでしょうか?
凌雲…、凌雲…、何か聞いたことがあるような…
思い出しました!
かつて浅草には「凌雲閣」、通常「浅草十二階」という眺望塔がありました。
明治時代に建てられた、高さ52m、12階建、当時最先端の高層建築物です。
浅草には他に高い建物もなかったため、関東一円を見渡せると評判で大人気でしたが、関東大震災によって倒壊してしまいました。
その後再現されることもなく、記録でしか残っていませんでしたが、最近その凌雲閣の遺構が当ホテル近くから発見されたそうです。
こちらの温泉は、きっと往時の凌雲閣に想いを馳せて命名されたんでしょうね。
ドーミーイン名物「夜鳴きそば」
ドーミーインの人気のサービスの1つが「夜鳴きそば」です。
夜に無料で提供される醤油味のシンプルな半ラーメン。
お酒を飲んだ後のシメや、深夜に小腹が空いた時にちょうど良い!
素朴な醤油味のスープに、メンマ、ネギ、あおさ海苔のシンプルな具材。
食べ慣れた麺が胃袋にしみわたります。
そうそう、こういうのでいいんだよ。こういうので。
筆者はどんなに夕飯をお腹いっぱい食べていても、必ずこのラーメンをいただくことにしています。
こちらのホテルでは、夜鳴きそばが提供されるのは21:30から23:00 までです。
21:40から22:00ぐらいまでは特に混雑しやすいので、早めに並んでおくか、時間をずらして遅めに行くのもいいでしょう。
朝食
残念ながら今回は素泊まりプランだったため、朝食は食べませんでした。
しかしながらドーミーインは朝食が美味しいことで有名です。
さらに、こちらのホテルでは「牛鍋」や「お寿司」もいただけるようです。
次回はぜひ朝食付きプランにしたいと思います。
「天然温泉 凌雲の湯 御宿野乃 浅草」へのアクセス
最寄駅はつくばエクスプレスの浅草駅でA1出口から徒歩4分です。
浅草のメイン路線の東京メトロ銀座線の浅草駅からは1番出口を出て徒歩約8分です。
銀座線の浅草駅から浅草寺を抜けて、「花やしき通り」を歩いていると、花やしきの向かいにホテルが見えてきます。
周辺環境
浅草の象徴、浅草寺からは少し離れていますが、
ホテルの向かいには「花やしき」があり、
つくばエクスプレス浅草駅の方に歩いていくと、
全国の物産・お土産が集まる「まるごと日本」や
昼間からお酒を飲める店が集う、「ホッピー通り」などがあります。
他にもたくさんの観光・グルメスポットがありますが、今回はまだ他の浅草の記事で紹介しておらず、浅草駅からも離れている2つの施設を紹介します。
壽々喜園(すずきえん)
通称裏浅草と言われる浅草寺の観音裏通りにある、抹茶のお店。
お茶っ葉はもちろんですが、ここのオススメはジェラートです!
抹茶の濃さが7段階に違うジェラート、特に一番濃い「No.7」は世界一濃い抹茶ジェラートとも言われています。
本当に濃厚な味で、抹茶の香りが鼻腔を駆け巡ります。
また、抹茶以外のほうじ茶ジェラートや玄米茶ジェラートも美味しいのでオススメです。
待乳山聖天 本龍院(まつちやましょうでん ほんりゅういん)
浅草寺などある浅草の中心街からは少し離れます。
銀座線の浅草駅からは徒歩10分程度。
隅田川沿いの小高い丘の上にあるお寺で、”聖天様”という神様を祀っています。
聖天様に大根を供えると心身の毒を清めてくれるとかで、境内で大根を販売しており、これを買って本堂に納める方もいらっしゃいます。
そして何と言ってもオススメしたいのが、境内のゴンドラです!
「さくらレール」というスロープカーで、駐車場と境内の間の短い距離を往復しています。
足の悪い方や年配の参拝者の方のために設置したとのことですが、誰でも無料で乗ることができます。
晩御飯はどうする?
ホテル周辺には居酒屋や飲食店がたくさんあります。
先ほど紹介したホッピー通りではしご酒をするも良し、すき焼きや天丼などの老舗で食べるも良し。
そんな中で今回ご紹介したいのはコチラ!
洋食 ヨシカミ
「旨すぎて申し訳ないス!」がキャッチコピー。
創業約70年の浅草の老舗の洋食屋。
店内にはたくさんの有名人のサインが掲示されており、人気の高さがうかがえます。
70品目以上の豊富なメニューがありますが、こちらのオススメはデミグラスソースを使用するもので、特に「ビーフシチュー」は絶品です。
ゴロっと入っている大きい牛肉の塊。
スプーンやフォークでつつくと肉の繊維がホロリとくずれてしまう。
さらに口に入れると自然に溶けていき、肉汁が口中に広がります。
そしてソースはコクがあって濃厚、複雑な味わい。
筆者はこれより美味しいビーフシチューを食べたことはありません。
これは日本一のビーフシチューでは!?
近くにコンビニは?
ホテルから徒歩1〜2分、それぞれ別方向に
・ファミリーマート
・セブンイレブン
・ローソン
があります。
一番近いのはファミリーマートでしょうか。
またローソンの先にはドンキホーテもあるので、買い物には困りません。
「天然温泉 凌雲の湯 御宿野乃 浅草」のレビューまとめ・評価
以前から気になっていたホテルについに念願叶って泊まることができました。
館内は旅館風ホテルというだけあって、和風でスタイリッシュ。
客室は決して広いとは言えませんが、スペースの使い方が上手くとても快適。
ベッドのかたさもちょうど良く、熟睡することができました。
ドーミーインの特徴の温泉大浴場や夜鳴きそばなどもあり、
さらにウェルカムフルーツや、タオル変え放題などのうれしいサービスも記憶に残りました。
浅草観光には絶好の立地ですが、ビジネス用途としては駅から少し遠いため、どちらかと言えばレジャー向きでしょうか。
ドーミーイン好きだけでなく、観光で浅草に宿泊するすべての方にオススメできるホテルです。
天然温泉 凌雲の湯 御宿野乃 浅草の情報
ホテル名 | 天然温泉 凌雲の湯 御宿野乃 浅草 |
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所在地 | 〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目7-20 |
電話番号 | 03-5830-0510 |
アクセス | つくばEXPRESS「浅草」駅より徒歩約4分 銀座線「浅草」駅より徒歩約8分 |
駐車場 | 機械式駐車場:11台(3,500円) |
URL | https://www.hotespa.net/hotels/nono_asakusa/ |
インターネット | Wi-Fi無料 / 有線LAN無料 |
宿泊したプラン / 部屋
宿泊日 | 2019年12月15日(日) |
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プラン | 【12月・1月限定◆直前割】素泊まり お部屋タイプおまかせ2名 (楽天トラベルで予約) |
料金(税込) | 税込9,690円 ※料金は同じプランでも曜日や空室状況によって異なります |