東京都港区の『麻布十番』と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
「セレブが闊歩するおしゃれな街」「高級レストランや老舗料理店がひしめくグルメの街」「芸能人や著名人がお忍びで通う街」――。
都内に住む人もそうじゃない人も、きっと麻布十番にはこうしたキラキラしたイメージがあると思います。
今回レビューする「東京さぬき倶楽部」は、麻布十番駅から徒歩3分にあるビジネスホテル。
港区のど真ん中にありながら敷地内には緑豊かな日本庭園があり、都会の喧噪を忘れさせてくれる風情ある宿泊施設です。
このレビューの目次
東京さぬき倶楽部とは
東京さぬき倶楽部は1972年(昭和47年)、香川県が県民の拠点のためにと建てた宿泊施設。
もともとは「讃岐会館」という県民の集いの場でしたが、現在は香川県の老舗旅館がプロデュースし、誰でも泊まれる宿泊施設に生まれ変わりました。
建物は国立能楽堂などを手掛けた建築家・大江宏氏によるデザイン。
館内はレトロモダンな雰囲気がビンビンです!
宿泊したプラン
今回利用したのは
【選べる朝食付き【本場の讃岐うどん朝食を】~爽やかな朝の光とジャズが流れる空間で朝のひと時を~】
というプラン。
宿泊日の一週間前にホテル予約サイト「一休.com」で禁煙のシングルルームを予約しました。
ちなみにこちらのホテル、お部屋にバス・トイレはありませんのでご注意を。
料金は朝食付きで5,380円(消費税・サービス料込)でした。
東京さぬき倶楽部の外観
特筆すべきはこの外観!歴史を感じる重厚感のあるつくりです。
右側のエントランスの奥がフロント。
左側の12階建ての建物が宿泊棟です。
フロント・ロビー
フロントは24時間体制。
ふたりのスタッフが気持ちいい笑顔で迎えてくれました。
チェックインは午後2時、チェックアウトは午前11時です。
天井の高い広々としたロビーは開放的なつくり。
家具の高さが低く、ゆったりとした時間を過ごせます。
群青色の壁のタイルは瀬戸内の海を表しているのでしょうか。
JAZZが流れるとても落ち着いた空間です。
大きな窓からはやさしい木漏れ日が。
くつろぎすぎて思わずうたた寝してしまいそうです。
天気の良い日は中庭で飲食するのもオススメ。
こちらで喫煙もできますよ。
中庭の奥には日本庭園が。
綺麗に整えられた庭木や石灯籠に「ここは麻布十番?」と戸惑います(笑)。
ホテルには電動自転車のシェアリングサービスもあります。
ちょっとした買い物や観光にご活用ください。
館内設備
館内設備を見てみましょう。
エレベーターもありますが、フロント前にある階段で2階へあがります。
重厚で印象的なシャンデリアはビジネスホテルの域を超えていますね。
こちらも贅沢な空間!
階段の踊り場にある執務スペース。
ただそこにあるだけで神々しささえ感じられます。
2階のカフェテリアはお休みでしたが、こちらからは1階ロビーが見下ろせます。
大浴場がある地下1階には自動販売機とコインロッカーがあります。
こちらの施設は香川県のPRを兼ね、アンテナショップ的な役割も果たします。
県産品を扱う売店やイベント情報も要チェックです。
大浴場
地下1階には大浴場があります。
利用可能時間は午後5時から翌日の午前9時まで。
午前3~5時は清掃のため使えません。
寒い冬の日でしたが、脱衣所はボイラー熱でとても暖かでした。
ひげそりや歯ブラシ、タオルなどはこちらに用意してあります。
湯船は意外に大きく、湯温は42度でした。
シャンプーとリンスに加え石鹸も用意されています。
この時間帯はほぼ貸し切り状態だったので気分良くバスタイムを楽しめました!
バス・トイレ
残念ながら部屋にバス・トイレはありません。
少し不便ですが、各階にあるお手洗いを使いましょう。
トイレは大と小で分かれています。
見た目通り普通の小便器とウォシュレット付きの水洗便器です。
洗面スペースにはドライヤーが。
部屋にはないので朝の身支度はこちらで整えます。
5階と10階には内鍵式の小浴場があります(7階は女性専用)。
利用できるのは大浴場より少し早い午後3時から翌日の午前9時までです。
シャワー付きの浴室は至ってシンプル。
シャンプーとリンスも完備されています。
東京さぬき倶楽部の客室
シングルルームの広さ9.45㎡。決して広いとは言えません。
全体的に家具や設備は古いのですが、個人的には許容範囲でした。
ちなみに部屋でインターネットは利用できません。
冷蔵庫もありません。
クローゼットの中には毛布や浴衣、スリッパなどが入っています。
「靴ふき」の札がなんともレトロ!
タオルはバスタオルとフェイスタオルが1枚ずつ。
部屋にあるアメニティは歯ブラシくらいでした。
シングルベッドは長さ200㎝ほど。
一般的な大きさですね。
デスクは少し小さめ。
仕事をする際ノートパソコンくらいは使えますが、資料などは拡げられませんね。
デスク脇にはノスタルジックなラジオが。
随所に昭和の香りが漂います。
テレビが見られるのは地上波のみ。
古いタイプですが写りは問題ありません。
部屋にある窓がこちら。
都会のど真ん中ですが周囲は閑静な住宅街なので騒音は全く気になりませんよ。
東京さぬき倶楽部の朝食
朝食は午前7~9時。
2階のレストランでいただきます。
こちらも雰囲気があります。
メニューはチェックイン時に和食・洋食・うどんの中から選びます。
香川といえば讃岐うどん、ということで今回はうどん定食をチョイス。
味わい深いイリコの出汁にコシの強い麺が絡んでとても美味しくいただきました。
東京さぬき倶楽部へのアクセス
都営大江戸線・東京メトロ南北線「麻布十番駅」の2番出口を出たらくるっと後ろを振り返り、10mほど進んだところにあるローソンの角を右折します。
首都高の高架下をくぐって直進し、突き当たりを左折して道沿いに進みます。
この辺りは古い民家が密集しています。
程なく目的地の「東京さぬき倶楽部(讃岐会館)」に到着です。
所要時間はだいたい3分くらいです。
周辺情報
東京さぬき倶楽部に泊まるなら、ぜひ麻布十番商店街を散策しましょう。
下町感と国際色が混じり合う活気にあふれた商店街です!
「浪花家総本店」は明治42年創業のたい焼き屋。
この日はお休みでしたが、「およげたいやき君」のモデルになったお店としても知られています。
こちらは今川焼きが有名な「月島屋」。
縁起ものの「出世いなり」もオススメですよ。
創業大正10年の老舗「福島屋」はおでん種専門店。
1階はテイクアウトと練り製品の販売、2階はイートインスペースです。
成城石井やダイエーなどスーパーマーケットも充実しています。
フランス・パリ発のオーガニックスーパー「ビオセボン」や、同じくフランスで人気の冷凍食品専門店「ピカール」も。
振り返ればそこには六本木ヒルズ。
六本木も徒歩圏内なので、時間に余裕がある方はぜひ足を伸ばしてみてくださいね。
近くのコンビニは?
ここは東京のど真ん中。
コンビニには困りません。
ホテルから最寄りのコンビニは麻布十番駅にあるローソンでしょうか。
晩ご飯どうする?
晩ご飯は麻布十番商店街でいただきます。
地元で愛される老舗から日本初上陸の注目店までたくさんのお店が軒を連ねますが、今回は行列必至の人気やきとり(もつ焼き)店「あべちゃん」へ。
注文したのは名物の「牛もつ煮込み定食」。
こってり甘く煮込まれたトロトロ食感の煮込みは一度食べたら忘れられない味ですよ~。
東京さぬき倶楽部のレビューまとめ・評価
いかがだったでしょうか。
東京さぬき倶楽部は都心にありながらも緑豊かなビジネスホテルです。
どこか懐かしいモダンな趣が色濃く残る館内は風情たっぷりで、まるで昭和の時代にタイムスリップしたような感じ。
都内各所へのアクセスも抜群で、まさに隠れた穴場のホテルです!
東京さぬき倶楽部の情報
ホテル名 | 東京さぬき倶楽部 |
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所在地 | 〒108-0073 東京都港区三田1丁目11-9 |
電話番号 | 03-3455-5551 |
アクセス | 東京メトロ南北線、都営大江戸線 麻布十番駅下車3分 |
駐車場 | あり(約10台先着無料)、予約不可 |
URL | http://sanuki-club.tokyo/ |
インターネット | なし |
宿泊したプラン / 部屋
宿泊日 | 2020年1月20日(月) |
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プラン | 選べる朝食付き【本場の讃岐うどん朝食を】~爽やかな朝の光とジャズが流れる空間で朝のひと時を~ |
料金(税込) | 5,380円 ※料金は同じプランでも曜日や空室状況によって異なります |