相模湾が目の前に広がる静岡県伊東市の宇佐美海岸は、約1キロ以上も続く天然海岸です。
広々とした砂浜は遠浅なので子供の海デビューに最適と言われ、サーフィンなどのマリンスポーツも楽しめるのですが、熱海と伊東の間にあるため、観光で訪れる人はつい通り過ぎてしまう事も多いのではないでしょうか?
今回はそんな宇佐美で2020年2月にグランドオープンしたばかりの「UMI HOTEL ANNEX」に宿泊しました。
宇佐美の海を一望できる露天風呂や、徹底して質にこだわった魅力いっぱいの客室、古民家割烹でいただく夕食などをレビューしていきます!
このレビューの目次
UMI HOTEL ANNEXとは?
静岡県伊東市などに5施設のホテルや飲食店などを展開する「旅乃家リゾート」が宇佐美に2020年2月16に開業した、全6室と小さいながらもこだわりの詰まったホテルです。
同社は同じく宇佐美に「旅乃家 宇佐美温泉 海ホテル」というホテルをすでに展開していますので、その別館的位置付けでしょうか。
ホテル1階はBarダイニング「The SEA」となっており、宿泊者以外でも利用できます。
宿泊したプランと料金
今回宿泊したプランは、前日に公式サイトから予約した
【期間限定】ANNEXグランドオープン記念30%OFFキャンペーン!1泊2食付で、2名で税込22,420円でした。
通常31,600円のところ、オープン記念30%OFFととてもリーズナブルになっています。
土曜日宿泊、1泊2食付きでこの値段とはとてもおトクですね。
部屋タイプはツインルーム、窓の外が山側のマウンテンビューでした。
(海側の部屋は残念ながら満室となっていました)
チェックイン・チェックアウト時間は?
チェックインは15:00から18:00まで、チェックアウトは10:00です。
他の部屋タイプと通常時の価格は?
どれも基本的にツインルームで、窓の外の景色がオーシャンフロント(海側)か、マウンテンビュー(山側)か、階数が2階か3階かで値段が変わります。
オーシャンフロントの方が値段が高く、また2階より3階の方が若干高くなっています。
キャンペーン非適用の2020年3月時点の1泊2食プランの料金(税込)は
・マウンテンビュー2名 : 27,600円 ~ 35,600円
・オーシャンフロント2名 : 31,600円 〜 39,600円
となっていました。
UMI HOTEL ANNEXの外観
こちらがホテルの外観です。
3階建ての建物の1階にフロントとBARラウンジ、
2階と3階が客室、
4階が屋上露天風呂となっています。
館内設備
エントランス
24:00以降は正面のエントランスは施錠されますので、夜間外出の際は建物右側の通用口を利用します。
フロントロビー
1階でチェックインですが、直ぐに奥のソファー席に案内されウェルカムドリンクを頂きました。
BARラウンジという事もあり、クラフトビールや生ビール、ソフトドリンクなど種類豊富なドリンクの中から好きな物を選べました。
(写真はジャズベリーというフルーツピールタイプのクラフトビールとコーラ)
ウェルカムドリンクを飲みながら館内の説明を受け、後述する貸し切り露天風呂の予約と翌朝の朝食時間を決めます。
この時に女性は屋上露天風呂で着用する湯あみ着を受け取ります。
客室廊下
UMI HOTEL ANNEXにはエレベーターはありません。
BARラウンジから客室フロアに通じるドアを開けるとすぐに階段があります。
少し狭いですが、アロマのいい香りがしていて照明にもこだわりが感じられます。
自動販売機とランドリー
・2階にドリンクとお酒の自動販売機
・3階にスナックやインスタントラーメンの自動販売機
・4階にコインランドリー
がそれぞれ設置されています。
客室
最新式のスマートロック
部屋の鍵はオートロックのスマートロックシステムです。
手のひらで機械にタッチすると番号が表示されますので部屋ごとに割り当てられたパスコードを入力し再度手のひらでタッチすると鍵が開きます。
夜間外出の通用口の鍵も同じパスコードで開けることができます。
お部屋の中は…
ドアを開くと思わず息をのむほどおしゃれな空間が広がっています!
チェックイン時に「全て開けてみてくださいね」と言われた壁一面の収納扉やカーテン、家具など。
色使いは極力抑えられ統一感があり、広々としたツインダブルベッドは全室完備だそうです。
そしてお部屋も木のいい香りがしましたよ。
大きなミラーがあることで風景や光を取り込みリラックスできる室内となっています。
床にラグが敷いてありますので靴を脱いで上がります。
充実の客室設備
それではホテルの“こだわり”が伝わる客室内を詳しく紹介していきます。
壁一面の収納棚には何があるかを示すピクトグラムが描かれています。
ハンガースペースにはハンガー、ブラシ、アイロン台、ズボンプレッサー、荷物置きがあり、
隣には予備の枕、アイロン、衣類スチーマー、加湿器、スリッパ、ドライヤー、冷蔵庫があります
ドライヤーは“ダイソン”。
筆者は自宅でも愛用しているのですが風力が強いので嬉しいです。
アイロンも普通の物だけでなく“衣類スチーマー”の2種類完備!
おしゃれ着でもさっとシワ・ニオイ取りができます。
隣のデスクには紅茶などのドリンクが置かれ、コーヒーは“UMI IHOTELのオリジナル”です。
上の棚に電子レンジ。
引き出しには金庫が入っており椅子はキャスター付きです。
レンジが入っていた棚の下は、デスク兼化粧台のようになっており、ノートPCを置いても広々としていて、作業にも朝のメイクなどにも十分な広さです。
冷蔵庫にはミネラルウォーターが人数分入っていました。
これは嬉しいサービスですね。
電気ケトルとベッドサイドにある空気清浄機はグッドデザイン賞を受賞した“BALMUDA”製。
大きなミラーの前には殺菌防臭効果の高い“青森ヒバのバスソルト”や、“枕、クローゼット用芳香剤”などのリラックグッズがあります。
室内のいい香りはこの青森ヒバのようです!
ベッドのかたさは硬め、枕はふんわりと柔らかめ、抱き枕は硬めで肌触りの良い素材でした 。
床のラグの上を歩いているとほんのり暖かい・・・
なんと床暖房が完備されていました。
寒い冬でも裸足で冷え知らずですね。
暖房は顔に直接かからない位置にあり、寝る際は電源を切っても寒くありません。
テレビは小さめでしたが、部屋の設備に夢中でテレビを見る時間が殆どなく気になりませんでした。
電源は引き出し上、作業台、収納棚の横の壁、ベット側中央のパネル、さらにベッドそれぞれの頭側とたくさんあります。
ベッド2台それぞれ近くにあるので、寝ながらスマホを操作したり、目覚ましをかけるのにも便利です。
Wi-Fi
ミラーの前には木製のオシャレなWi-Fiルーターがありました。
各階ごとにSSIDとパスワードが案内されていたので接続してみます。
通信速度は…あまり速いとは言えませんでした。
UMI HOTEL ANNEX自慢のアメニティ
引き出しは手前からメモ用紙、アメニティ、アクセサリーケース&充電器、筆記用具が入っていて下段の棚に食器類が置かれています。
ぎっしりと詰まったアメニティはひとつひとつ開けるのが楽しく、
その内容は
・ボディタオル、髭剃り、シャワーキャップ、歯ブラシ
・ヘアブラシ、雪肌精(メイク落とし、洗顔、化粧水、乳液)アメニティキット(ヘアゴム、綿棒、コットン)
・そして珍しいミニ裁縫セット
となっており全て持ち帰り可能だそうです!
※同じ引き出しに入っている爪切りはホテルの備品なので注意してくださいね!
ベッドの上にはフェイスタオルとバスタオル、館内着があります。
館内着はセパレートタイプ、肌触りが良くゆったりとした着心地が最高です。
女性用の湯あみ着もセパレートタイプでチューブトップとハーフパンツです。
トイレ・バスルーム
オープンしたばかりなので綺麗なのは当たり前ですが、シンプルで清潔感があり、グラスやごみ箱など細かい所までおしゃれでこだわりが感じられます。
シャワーヘッドが大きくてうれしい。
バスタブには物干しロープもありましたよ。
そしてバスアメニティはバリのお土産でも人気の高いSensatia(センセイシャ)!
100%ナチュラルな素材を使用し、ノンシリコンで仕上げたシャンプーはコンディショナーを使用することで手触りも良くなり、ラベンダーやグレープフルーツなどのアロマの香りに癒されました。
シャンプー、コンディショナー、ボディーウォッシュ、ボディーローション、ソープと揃っており、なんとこちらも持ち帰りOK!
嬉しいお土産になりますね。
お部屋だけでなくこうしたアメニティにも力が入っていて、滞在を楽しんでほしいというホテルの気持ちがビシバシ伝わってきます。
窓の外の景色とバルコニー
壁の一面が窓となっており、カーテンで覆われています。
カーテンおよび、窓は開閉可能。
窓を開けて外の景色を撮影してみました。
今回の部屋は「マウンテンビュー」ということで、確かに山と住宅街という眺望です。
「オーシャンフロント」の部屋ならきっと綺麗な海が見渡せるでしょうね。
窓の外には小さめのバルコニーもありました。
源泉掛け流し温泉!屋上露天風呂
UMI HOTEL ANNEXは屋上に源泉かけ流しの露天風呂があり22:00~24:00は男女別、その前の時間であれば予約制の貸し切りで入る事が可能です。
入口には中で使用するスリッパとアメニティが準備されています。
中に入ると全く同じ作りの露天風呂が2つあり、同時に2組がそれぞれ使用します。
(左下画像のスリッパ置き場の扉が内鍵になっているので、どちらか開いている方を選んでください)
お風呂は目の前の宇佐美湾が一望でき、温泉につかりながら海を楽しむ事が出来ました。
温まったらソファーに腰かけ交互浴も最高です。
露天風呂のバスアメニティはDHCのオリーブゴールドシリーズでハーバルウッディの香りがとても好きでした。
夕暮れ時のお風呂はもっと景色が楽しめそうなので、早めのチェックインがおすすめです。
古民家割烹での夕食
今回は朝夕2食付きのプランで予約しました。
夕食はホテルのはす向かいにある古民家割烹「ひよけ家」で頂きます。
こちらはホテルの系列店で大正五年に築造されたお屋敷です。
幾度もの大火が襲った宇佐美エリアの中で奇跡的に火災から逃れ続け、地域の人々に「火除けの家」と呼ばれるようになった事が店名の由来のようです。
玄関前の立派な黒松、明るい店内と手入れが行き届いた中庭、そして床暖房完備で足元も冷えません。
この日の夕食は伊豆で揚がった魚を中心としたコース料理。
・前菜の盛り合わせ
・海老しんじょうとイカ肝のお吸い物
・刺身盛り合わせ
・大根と牛肉の炊き合わせ
・メヌケの西京焼き
・カサゴの唐揚げ
・お茶漬け香の物
・デザート
どれもとても美味しく、新鮮で旬の食材を活かしたお料理です。
静かな空間で庭や海を見ながらの食事はお腹も心も満たされて大満足。
一品料理やランチもやっていますので、宿泊以外でもまた訪れたいお店となりました。
食後はBARラウンジThe SEAで一杯
ホテルに帰るとBARラウンジThe SEAではしご酒。
店内は地元客や宿泊客で賑わっていました。
ドリンクメニューがたくさんあって選びきれません!
ホテルの1階でこうしてお酒を飲めるのも嬉しいですね。
おつまみや食事メニューもありましたよ。
朝食ブッフェ
朝食はブッフェ形式となっており1階のThe SEAで頂きます。
新鮮なサラダやソーセージ、アジの干物に数種類のパン、そしてたくさんのドリンクやコーヒーなどが準備されています。
ごはん、パンも選べ、シリアルやヨーグルト、フルーツもあったので好きな物を選んで食べられます
普段筆者は朝殆ど食べないのですが、どれも本当に美味しくて、おかわりしてしまいました!
残念だった点
チェックインの際「座席確保の為」と説明があり朝食時間を決めたのですが、時間通りに伺うと既に席は満席状態。
外まで並んでお待ちになっている方が大勢いらっしゃいました。
調べてみると朝食ブッフェは一般のお客様も利用可能となっており、2020年3月中は半額(大人500円子供250円!安すぎる!)で頂く事ができるそうです。
これは地元の方にも嬉しいキャンペーンですね!
席が無いため一度部屋に戻るように指示され、ホテルの方が呼びに来てくれたのは40分後・・・
この辺りは半額期間以降になると落ち着くのか、宿泊客用に確保する席の運用がスムーズにいく事を期待します!
嬉しい心遣い
チェックアウトの際、朝食ブッフェの時間が遅れたことについて改めて謝罪があり、お土産にとクラフトビールとワイン、お部屋のアメニティにもなっていたバスソルトの詰め合わせを頂きました。
10時頃も朝食ブッフェのお客様で賑わう店内でしたが、数名のスタッフの方がわざわざ出てきて丁寧に対応してくれ、雨の中シャトルバスのお見送りまでしてくれました。
こういった気配りや心遣いがとてもありがたく、地元の方にも愛されている理由が分かる滞在となりました。
UMI HOTEL ANNEXへのアクセス
JR伊東線、伊豆急行線の宇佐美駅から徒歩約10分です。
シャトルバスもあるので、事前に連絡しておけば駅からホテルまで送迎してもらえます。
シャトルバスはチェックアウト後、駅まで乗せてもらえます。
周辺環境
ホテルの目の前、道路を挟んだ向かいは「宇佐美海水浴場」です。
1.5km以上続く砂浜が有名ですが、伊東と熱海の中間にあるため、観光客もそれほど多くなく比較的静かなビーチです。
今回宿泊したのは3月、しかもあいにくの雨模様でしたが、海水浴シーズンには穏やかで美しい景色が望めるでしょう。
近くのコンビニ
ホテルから歩いて約3分の場所にローソンがあります。
ホテル1階はBarラウンジ、館内には自動販売機などありますが、必要なものがあればすぐに買いに行くことができます。
UMI HOTEL ANNEXのレビューまとめ・評価
伊東や熱海には何度か旅行している筆者ですが、宇佐美には初めて行きました。
ホテル滞在を楽しむための“こだわり”が至る所にあり見た目の綺麗さだけではなく、触れて、香って、使って楽しめる贅沢な時間を過ごすことが出来ました。
海沿いのホテルなので新鮮な魚料理などすべて美味しく、何度でも行きたいおすすめのホテルです。
東京からちょっとお出かけを検討している方にもぴったりだと思います。
夏、海水浴の時期にまた伺いたいです。
UMI HOTEL ANNEXの情報
ホテル名 | UMI HOTEL ANNEX |
---|---|
所在地 | 〒414-0001 静岡県伊東市宇佐美1746-2 |
電話番号 | 0557-29-6686 |
アクセス | JR伊東線、伊豆急行線の宇佐美駅から徒歩約10分 シャトルバスでの送迎あり |
駐車場 | あり |
URL | https://tabinoya.net/annex/ |
インターネット | Wi-Fi無料 |
宿泊したプラン / 部屋
宿泊日 | 2020年3月7日 |
---|---|
プラン | 【期間限定】ANNEXグランドオープン記念30%OFFキャンペーン!1泊2食付 マウンテンビュー ツインルーム 2名 |
料金(税込) | 22,420円 ※料金は同じプランでも曜日や空室状況によって異なります |