修学旅行やプライベートで、一度は訪れたことがある、または、一度は行ってみたいと思う街が「京都」ではないでしょうか。
近年は外国人観光客が右肩上がりに増え続けており、同時に新しいホテルが続々とオープンしています。
実は、京都市の条例では景観を守るために「建物の高さ制限」があり、観光エリアでは高層ホテルを建てることができません。そのため、客数を抑えつつも魅力あるホテルとして、それぞれ個性的な工夫を凝らしています。
今回は、ロケーションにも恵まれた個性派デザイナーズホテルの「ホテル空(Kuu)京都」に宿泊してきました。居心地のよいスタイリッシュなお部屋や、ゆったりと癒される大浴場など、魅力いっぱいの情報をお伝えします。
このレビューの目次
ホテル空(Kuu)京都とは?
「ホテル空京都」は2017年9月オープンと、比較的新しいホテルです。
建物は2棟に分かれており、EAST棟は3階建て、WEST棟は5階建てとやはり高さ制限の影響がありますね。
それもそのはず、ホテルは京都駅前近く、東本願寺御影堂の真正面という絶好のロケーションに位置しているのです。
京都駅からは徒歩7分以内と、便利な立地でありながらも、壮大な寺院が建ち並んでいるおかげで、意外と人通りは少なく、静かな環境となっています。
宿泊したプラン
今回宿泊したプランは、ホテル予約サイトの一休.comで、
「【ウィンターセール】~京都の”粋”と”和の趣”が融合した空間KuuKyoto~【朝食付】」、
スタンダードダブルのお部屋です。1名利用で宿泊料金は、7,800円(税込)。
さらに今回は、一休.comの1,000円割引クーポンが利用できるということで、6,800円(税込)とお得な料金でした。
ちなみに、京都では2018年10月から「宿泊税」が導入されていまして、宿泊料金に応じて一定の税金が加算されます。
今回の宿泊税は200円でした。
宿泊税は観光地の整備保全の費用を確保するためのようですので、ぜひ有意義に活用してほしいですね。
通常時の価格と他の部屋タイプは?
今回宿泊した部屋タイプの他にも、次のようなお部屋があります。
・スーペリアダブル 1名利用 9,800円~
・デラックスツイン 1名利用 14,800円~
・デラックスツイン東本願寺ビュー 2名利用の1名分 9,800円~
・スイートツイン東本願寺ビュー 2名利用時の1名分 16,800円~
※公式サイトより、1月下旬の料金参考
ホテル外観と館内設備
ホテルの入口には暖簾があるだけ。
もうこの辺りから隠れ家的な雰囲気が漂っています。
奥は赤いじゅうたんが敷かれて、路地のように細長い道が続いています。
ホテルのエントランスの入口です。
高級感があって、オリエンタルな雰囲気も感じますね。
中に入ると、ロビーには左右のコーナーにシックな色合いのソファーがあります。
絵画や間接照明などの演出がとってもおしゃれです。
フロントでは、清潔感のある男性スタッフが館内の説明などを丁寧に説明してくださいました。
外国人には流ちょうな英語でお話されていて、ホスピタリティの高さもうかがえます。
ロビーには、京都の観光用パンフレットや飲食店マップなど、たくさんの資料が置かれており、観光客には有難いです。
今回のプランで案内されるお部屋は、どうやら3階建ての別棟になるようで、一度フロントがある建物から外に出ます。
これまた、雰囲気のある路地風の通路を通り、別棟に入ります。旅館の離れに似た感じですね。
別棟のエレベーターは1機でした。
もともと部屋数も多くはありませんから、他の宿泊客と遭遇することもありませんでした。
1階には、自動販売機と製氷機、電子レンジがあります。
電子レンジという発想がユニークですね。長期滞在中なら意外と重宝しそうです。
2階にはコンランドリーが2台あります。
乾燥機付きでこれまた便利です。
左に置いてあるガラスのケースには洗剤が入っていてビックリ。
まさに至れり尽くせりです。
ホテル空(Kuu)京都の客室
客室前の廊下は、広くもなく、狭くもなくですが、全体的に照明は薄暗く設定されて、落ち着いた雰囲気です。
何組かはチェックインされていましたが、館内はとても静かです。
お部屋のドアはオートロックのカードキーです。
そして、ドアを開けると正面にはハンガースペースと水回りスペース。
さらに奥に進むと、このようなベッドスペースがあります。
ゆとり十分のダブルベッドと、使いやすそうな長いデスク。
ビジネスホテルでよく見かける、デスク上の鏡がありません。そのため、シンプルさが際立って部屋は想像以上に広く感じます。
ベッドの上にはナイトウェアと、大浴場に行くときのタオル袋がありました。
テレビはベッドの足元に壁掛けです。
ベッドでくつろぎながらでも見やすい位置にあります。
大きめの窓がありましたが、開けると隣のマンションが近く、残念ながら眺望は期待できないようです。
お部屋のグレードに東本願寺ビューもありますので、そちらを選ぶと京都らしい眺望が期待できそうです。
ベッドボードの右端にある四角の部分は、間接照明です。
下のスイッチで調光コントロールが出来るようになっています。
コンセントもありスマホ充電が枕元でできるので便利ですね。
枕の上には目覚まし機能付き時計もありました。
デスクはシステム収納のように、上手にレイアウトされています。
デスク下の左側がミニ冷蔵庫、隣の収納部分には金庫と、カップ・コップ、湯沸かしポットが入っています。
そしてデスク用の椅子と、とっても機能的。
冷蔵庫の中もブラウン色と徹底したカラーコーディネート。
デスクにはオリジナルの瓦煎餅と京珈琲、日本茶、紅茶などがあります。
瓦煎餅はなつかしい味で美味しかったです。
興味深かったのは、無料で使えるハンディスマートフォンです。
日本語以外にも英語、中国語、韓国語などいろいろな言語に設定することができて、グーグル検索も利用できます。
海外からの旅行者がレジャーや食事の場所を検索するのはもちろん、一部の国には無料で国際電話もできるんです。
ホテルの外にも持ち出し可能で、データ通信を気にせず使えちゃうとは便利すぎます!
ナイトウェアは上下に分れた作務衣です。
はだける心配もなく、くつろぎやすいスタイルです。
「和」を感じる渋い色合いでした。
ベッドのマットレスはシモンズ製で、ほんの少しだけ固めに感じます。
筆者は柔らかい寝心地が苦手なので、とっても快適でした。
お部屋はエアコンで個別空調です。
今年は暖冬ということもあり、エアコンで十分に適温調整ができました。
空気清浄機もありました。
花粉の季節には活躍しそうです。
玄関ドアの近くには、省スペースながらコート掛けがあります。
消臭スプレーも完備。
部屋用スリッパもしっかりした素材です。
トイレとバスルーム
洗面台は独立型でゆったりと使いやすいです。
旅館のような感じですね。
カウンター下にタオルとドライヤーが収納されています。
アメニティは、ヘアバンド、ブラシ、シェーバー、シェービングジェル、コットン、綿棒、歯ブラシセット。タオルはバスタオルとフェイスタオルがあります。
アメニティを包む袋が、ひとつひとつ違う古典文様で素敵ですね。
トイレは、ウォシュレット対応のタンク付き。
そして、このお部屋には浴槽がなくシャワーブースのみです。
大浴場がありますから、正直、浴槽がなくともまったく不便は感じません。
シャワーブースは意外と広く、中にベンチもあるため、体を洗うときに便利でした。シャンプー・リンス・ボディーソープは資生堂です。
ホテル空京都の魅力は露天風呂とサウナ完備の大浴場
今回のホテルの楽しみのひとつが大浴場です。
男女ともに別棟の1階に位置しており、大浴場と小浴場に分かれています。
大浴場は露天風呂とサウナ、水風呂もあって本格的。
小浴場はヒノキ風呂でこちらも気持ちよさそうです。
夜と朝で男女が入れ替わるので、どちらも体験できます。
筆者は、大浴場の方を利用しました。
洗い場ブースは5~6台くらい。
とにかく清潔感があります。
露天風呂はコンパクトでしたが、立派な石づくりで高級感がありました。
利用時間 6:00~10:00 / 15:00~24:30
ホテル空京都の朝食バイキング
今回のホテルの楽しみのもうひとつが朝食です。
筆者は、宿泊先を選ぶときに「朝食の充実度」を重要視してます。
外で朝食をいただく機会は貴重ですから、めいっぱい楽しみたいんですよね。
事前に公式サイトで調べた情報では、和食、洋食、中華とバリエーションも多く、期間限定の特別メニューもあるとか・・・・・・。
では早速、ご紹介していきましょう。
朝食はバイキング形式。
食事場所はホテルのエントランスを一度出て、道路側に面している「わいんとお肉だいせん」というレストランです。
和食メニューは、だし巻き卵や生麩田楽、さしみ湯葉、さばの焼き魚、天ぷら、鴨汁など京都らしいおかずが並びます。
洋食メニューでは、好きな具材を入れてその場で作るオムレツがありました。
おかゆやシリアルなども並び、バリエーションの多さはまるで高級ホテルのようです!
筆者は、はじめに和食からいただきました。
お寿司のネタも鮮度があります。
焼き魚はふっくら、天ぷらも本格的でおかわりしてしまいました。
オーダーできるオムレツとビーフシチューもいただきました。
どれもクオリティの高い味です。
筆者はなかなかの食いしん坊なのですが、それでも一度では食べきれないメニューの多さです。
なので、連泊したときにも毎日違うメニューを楽しめると思いました。
レストランの窓越しに東本願寺御影堂が見えて、なんだか贅沢な気分になれる朝食です。
ホテル空京都へのアクセス
JR京都駅中央口から烏丸通りを北へ徒歩7分。
これだけ駅に近いと、ホテルに荷物を預けてまた駅に戻り、バス乗り場から目的地に移動するもの楽ですね。
地上に出てホテルに向かっても良いですが、駅の地下を歩いてもすぐ近くに出ることができます。
地下街では、ヨドバシカメラ京都にも好アクセス。
天候に左右されずに移動できます。
周辺環境
特筆すべきは、なんといっても真正面の東本願寺です。
御影堂の両側にも建物が並び、壮大な敷地になっています。
そして、京都駅前にあるランドマークの京都タワーも同時に眺めることができます。
京都タワーの手前にはヨドバシカメラ京都店があります。
家電はもちろん、洋服や生活雑貨、レストラン街などもあり買い物や食事に便利ですよ。
また、東本願寺があることで、ホテル周辺には仏具を扱う個人店たくさん並んでいました。
晩御飯どうする?
ホテルは京都駅の近くなので、食事場所には困りません。
ホテル内のレストラン「だいせん」も利用できますし、駅までの通りでには飲食店がたくさん点在しています。
その中で筆者は、関西人ならファンが多い「餃子の王将」にしました。
全国チェーン展開している「大阪王将」と名前は似ていますが、それぞれ別会社が運営していて、メニューも味も違います。
餃子の王将は餃子を中心にたくさんのメニューがあるのですが、どれをとってもハズレがありません。
お手頃価格で食事ができて美味しいので、いつもたくさんの人で賑わっています。定番の餃子は、安定の美味しさでした。
食事の帰り道にライトアップされた東本願寺をパチリ。
夜はまた迫力満点でした。
近くにコンビニは?
ホテルから徒歩1分ほどのところにファミリーマートがあります。
この他にもセブンイレブンやローソンなどが徒歩5分程度の場所に点在していますので、ビジネス目的の方にはコピーサービスを使いたいときにも便利です。
ホテル空京都のレビューまとめ・評価
今回宿泊した「ホテル空(Kuu)京都」は、露天風呂やヒノキ風呂などもあり、ホテルと旅館が融合したようなユニークな宿です。
観光目的での長期滞在にも良いですが、アクセスの良さと、お手頃な料金で宿泊可能という面からビジネスの方にもおすすめです。
大浴場で疲れを癒し、美味しい朝食で気分もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
ホテル空京都(HOTEL KUU KYOTO)の情報
ホテル名 | ホテル空京都(HOTEL KUU KYOTO) |
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所在地 | 〒600-8158 京都府京都市下京区不明門正面下る卓屋町58 |
電話番号 | 075-341-3030 |
アクセス | JR京都駅より徒歩7分 京都市営地下鉄 京都駅より徒歩6分 名神高速道路 京都南ICから国道1号線 約15分 |
駐車場 | 提携駐車場はなし 近隣:三井リパーク東本願寺 最大料金1,100円 |
URL | http://hotelkuu.jp/ |
インターネット | 全室Wi-Fi無料 |
宿泊したプラン / 部屋
宿泊日 | 2020年01月28日(火) |
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プラン | 【ウィンターセール】~京都の”粋”と”和の趣”が融合した空間KuuKyoto~ 【朝食付】1名 スタンダードダブル |
料金(税込) | 7,800円(クーポン利用で6,800円) ※料金は同じプランでも曜日や空室状況によって異なります |