京都駅から地下鉄で北にわずか一駅となる五条駅。
ここから烏丸御池駅までまっすぐ北に向かう烏丸道路沿いは、商業ビルやオフィスビルが並ぶ、京都でも貴重な高階層ビルのエリアです。
五条通りは、国道一号線でもあり、交通の要所として知られています。烏丸通りとの大きな交差点となる「烏丸五条」は道路幅も広く、交通量も多いためいつも賑やかな印象があります。
そんな五条エリアも、近年のホテル開業ラッシュの波に乗っていて、新しいホテルがどんどん増えています。
そこで今回は、2018年11月にオープンした、とってもスタイリッシュな「京王プレリアホテル京都烏丸五条」に宿泊してきました。
細やかなところにも「粋」な心遣いを感じる館内と、京都らしさのある大浴場、さらには本格的なビストロ・ブッフェを味わえる絶品の朝食と、魅力あふれる情報をお伝えします。
このレビューの目次
京王プレリアホテル京都烏丸五条とは?
「京王プレリアホテル京都烏丸五条」は、京王ホテルグループの中でも、新しくできたカテゴリで、アッパーミドルホテルとして位置づけられています。
名称の一部である「プレ(pre)」は、「上位の」「優れた」という意味があり、上質な滞在を提供するホテルを目指しているそうです。
京都以外では、札幌にも近頃オープンしていますね。
こちらのホテルは10階建て。
東京や大阪と比べると高階層とはいえないかもしれませんが、京都ではこの程度でも意外と目立つ建物になります。
外観のアクセントとして格子デザインが取り入れられ、シャープな感じと温もりが調和されています。
宿泊したプラン
今回宿泊したプランは、ホテル予約サイトの一休.comで、
「お部屋タイプお任せプラン(ビストロ・ビュッフェ・モーニング付)」、
1名利用で宿泊料金は、8,000円(税込)でした。
さらに今回、一休.comの2,000円割引クーポンが利用できるということで、6,000円(税込)とかなりーズナブルな料金です。
閑散期でもあるので、いつもはめったに利用しない「お部屋お任せプラン」をチョイスしてみました。
お部屋指定プランよりも少々お得なことと、宿泊が休日明けの平日だったので、意外と良いお部屋に空きがあるかも・・・・・・。
と淡い期待を抱いたためです。
通常時の価格と部屋タイプは?
お部屋タイプを指定した場合は、次のような料金になります。
・スタンダードツイン 1名利用 7,500円~
・キングダブル 1名利用 8,500円~
・コンフォートダブル 1名利用 9,500円~
・プレミアツイン 1名利用 12,500円~
※一休.com公式サイトより、2月中旬の料金を参考 75日前予約の早割 朝食付き
ホテル外観
ホテルチェックインは15:00から可能でしたので、今回はホテルでゆっくりしようと地下鉄に乗って早めに向かいました。
メイン通りの烏丸通りに建つホテルは、見るからに新しく、格子デザインとブラックの配色がとってもおしゃれ。
エントランスのホテルロゴも高級感があります。
中に入るとロビーにも格子デザインを取り入れて木の温もりがいっぱいです。
繊細な「和」を感じますね。
ホテルの館内設備
ロビーの大きなガラスから見える中庭は石庭となっており、パッと目をひきます。
エレベーターホール側からも眺められるので、利用する度にいつも石庭に見入っていました。
丁寧な対応をしてくださるフロントの方に、館内の案内を一通りお聞きし、宿泊者専用のエレベーターでお部屋に向かいます。
エレベーターは4基あります。
とても回転が良く、ボタンを押してから直ぐにどこかのエレベーターランプが付きます。
待ち時間が短くストレスフリー。
宿泊者専用のエレベーターなので、行先ボタンを押す前に、お部屋のカードをかざします。セキュリティも万全です。
最初にエレベーターに乗ったとき、カードをかざすことをすっかり忘れていて、ボタンが押せず慌ててしまいました。
館内の廊下はご覧の通り、高級感があってシックな感じです。
ワンフロアに客室の数もたくさんありましたが、とっても静かです。
1階には、大浴場と喫煙室、コインランドリーや自動販売機があります。
コインランドリーは男湯と女湯のそれぞれの入口となりにあり、女湯のとなりは女性専用となっていました。
これは安心ですね。
乾燥機付きのドラム型で、結構大容量です。
アルコールも販売している自販機。
ハーゲンダッツのアイスが買えるのが個人的にポイントが高かったです。
湯上りに食べたくなりますよね。
専用喫煙室です。
館内は全客室が禁煙なので、我慢できない愛煙家はこちらを利用します。
客室
今回の宿泊プランは、「お部屋お任せプラン」です。
フロントでは9階の部屋を案内されたので、お部屋を見るまで、ワクワク期待が高まります。
お部屋のドアはオートロックのカードキーでした。
そして、ドアを開けるとお部屋はこのような感じです。
さらに奥に進むと、このように広々した空間が広がっていました。
折り上げ天井で開放感もあり、木目部分はナチュラルなカラーで優しい雰囲気です。
別角度からの景色です。
窓も意外と大きいですね。ベッドボードの間接照明もよい雰囲気です。
反対側からの景色。
ベッドがとにかく大きいサイズで少々戸惑いました。
これは普通のダブルベッドではないなと、公式サイトでお部屋のグレードを調べたところ、どうやら「キングダブル」のようです。
「お部屋お任せプラン」でしたが、この日は運よくキングダブルに空室があったのか、よいお部屋を選んでいただきました!
ベッドは全室で、米国シーリー社のマットレスを採用しています。
枕は、テンピュール枕でした。
マットレスは、寝転がるとスプリング感があります。かといって柔らかすぎない感じです。
枕は、ギューっと押してもなかなか戻らないので、頭をのせると沈み込む感じがありました。
女性客を意識しているとのことで、あまり固めにはしていないかもしてません。
窓側には、テーブル付きのちょっとしたソファスペースがあります。
座ると、窓からなかなかの眺望が臨めます。
西向きの眺望でしたので、遠くには観光の名所、嵐山方向の山々が臨めます。
高さのあるマンションが向かい側に建っていましたが、こちらの部屋の窓が真正面に位置していなかったので、スクリーンを開けたままでも特に気になりませんでした。
テレビはカウンター上に壁掛け。
下には空気清浄機が置いてあります。
館内案内は冊子がなく、すべてテレビ画面で操作します。
コインランドリーや大浴場、朝食会場の混雑状況もみれるなんて素晴らしいですね。
試しに、コインランドリーの使用状況をみてみました。
「空き」の他に、「残り39分」と時間まで表示されるなんて驚きです。
デスクはベッドサイドにあります。
こちらのお部屋はデスクスペースがかなりコンパクト。
持ち込んだPCは13.3インチなのですが、このサイズを置いてぴったりといった感じです。
デスク上テッシュBOXやメモ帳は無垢の木で造られていて自然の温もりを感じます。
メモ帳BOXは3段に分けることができて、一番下にはスマホ充電のコードが入っていました。
中段はアクセサリーBOXと機能的。
デスクの引き出しには、おしゃれな懐中電灯とランドリー袋、組み立て式の鏡が入っています。
鏡は持ち運びができるので、好きな場所で身支度できて重宝しそうです。
テレビの隣には、こんなおしゃれな電話が。
北欧の有名デザイナー「ヤコブ・イェンセン」が手掛ける電話機でとってもスタイリッシュです。
ソファの横のBOXには、上に冷蔵庫、下に金庫が格納されています。
冷蔵庫の脇にある収納には、お茶とカップ、グラスと電気ポット、茶色の袋にはドライヤーが入っていました。
お茶は「祇園辻利」の煎茶とほうじ茶。
お湯を注いだときの香りが「ほわっと」心地よく。やはり本場は違いますね。
カップもとっても素敵。
ミネラルウォーターが2本ありました。
夜に乾燥でのどが渇くことがあるので、これは有難いです。
ビジネスホテルでもこのようなサービスがあるなんてグレード高いです。
細かいところで感動したのが、コンセントの仕掛けです。
使わない時は蓋を閉めていて、使う時に蓋をスライドするとコンセントが出てきます。
こんなところまでデザインに気を遣っているなんて、さすがのクオリティです。
ベッドボードの中央には、コンセント類があります。
二人で宿泊したときもそれぞれ使えるので便利です。
入口付近には、ハンガースペースがあります。正面に大きな鏡があって身支度しやすいです。
ブラシ、靴ベラ、消臭スプレーも完備。並べ方も整頓されていて好印象です。
スリッパはクリーニングして使うタイプです。
この辺りでコストダウンを図っているのかもしれません。
お部屋の空調はご覧の場所から。
壁のリモコンでこまめに設定が可能ですので、常に快適な温度調整ができました。
風もほとんど感じることなく、ホテルにありがちな乾燥も、とくに意識することはありませんでした。
ナイトウェアは、上下で分かれるタイプです。
グレーベージュの優しい色合いで、素材の手触りもなめらか。
大浴場へは、着用して向かうことができます。着替えを入れる不織布のバッグもついてます。
これ、たっぷり入って便利でした。
窓際のソファの大きさをイメージするために、ナイトウェアを置いてみました。
ちょっと横になるには女性でも厳しいですね。
トイレとバスルーム
水回りは、このようにピカピカ。
まだ新しいこともあって、清潔感があり、掃除も行き届いています。
トイレはタンクレス。洗面シンクがスクエアデザインでおしゃれですね。
タオルはバスタオルとフェイスタオルがあります。
大浴場にはフェイスタオルがありますので、バスタオルだけを持参します。
バスタブは深さも十分。
注目ポイントはシャワーヘッドです。
3種類の水流切替があり、強めで刺激のある水流もできるようです。
アメニティはたくさん揃えてあります。
ボディソープ・シャンプー・コンディショナーは京王ホテルオリジナル。
BOXの中は、歯ブラシ・シェーバー・ブラシ・シャワーキャップ・ゴム・綿棒・コットン・ボディタオルなどが入っています。
ホディタオルが備えてあるのは、なかなかないサービスですね。しっかり体を洗いたい方には有難いです。
京王プレリアホテル京都烏丸五条の楽しみ!庭園付きの大浴場
今回とても楽しみにしている大浴場です。
1階に位置しており、庭園付きです。
女性の大浴場の入口は、暗証番号の入力とお部屋のカードキー認証のダブル認証になっていて、安心感があります。
ナイトウェアとスリッパでお部屋から移動できるのも便利です。
とはいえ、筆者はナイトウェアで9階のエレベーターから降りて来るのに抵抗を感じ、最初は洋服のままで利用しました。
(脱衣所でナイトウェアを着ている方がいたので、再度利用するときは部屋からナイトウェアを着てきました。)
しかも、夕方前だったからか、利用者は誰もおらず貸切状態。
画像は公式サイトからお借りしていますが、本当に写真通りの景観です。
浴槽部分は雪見障子をイメージしているとか・・・・・・。
明るい時間帯は庭園も良く見えて、京都らしい風情を満喫しました。
奥の洗い場ブースは、10箇所程あります。
とっても清潔感があって、毎日しっかりお掃除されていると思います。
女性の大浴場には、なんと真珠ブランドで有名な「ミキモトコスメティクス」のホディソープ、シャンプー&コンディショナーが使われています。
香りは上品で、濃厚な使い心地です。
心なしかすべすべに・・・?
湯上りスペースには、ソファの前にテレビがありました。
奥はパウダースペースで、このエリアは写真のイメージよりもかなり広いんです。
よい香りも漂って、居心地が良いのでついつい長居してしまいそう。
女性がリラックスできる空間づくりが上手です。
京王プレリアホテル京都烏丸五条の朝食はビストロ・ビュッフェ
今回のホテルの決め手のひとつは「朝食」でした。
筆者はホテル朝食をめいっぱい楽しみたいので、今回はかなり楽しみです。
では、早速ご紹介しましょう。
朝食は京都・大阪で人気のレストラン「イカリア」です。
ホテル1階に店舗があり、宿泊者以外にも朝食やランチ、ディナーを提供しています。
イカリアの朝食はビストロ・ビュッフェですので、洋食中心のメニューです。
新鮮な素材がたくさんの生野菜と前菜、キッシュや煮込みなど温かい料理、そして窯焼きの自慢のモーニングピザやフルーツなど、目にも楽しい美味しそうな料理が並びます。
はじめに、キノコのお粥スープとサラダ、生ハムなど前菜をいただきました。
ドレッシングはオリジナルのもので、レモン、黒ごま、トマトなどなど5種類くらいあります。
筆者はレモンにしましたが、濃厚でレモンのさっぱり感が美味しかったです。
野菜が新鮮、中には珍しい食材もありおかわり必須です。
温かい料理では、自家製ソーセージと鶏肉の煮込み、京野菜のピザをいただきました。
煮込みはクリーミーでお肉が柔らかく、かなり好みの味です。
評判の窯焼きピザは、意外と日本的な素材とマッチしていて、くせになりそうです。
大根の葉っぱは美味しかった!
グラスに入っているのは、ほうれん草のスムージーです。
スムージーはこのほか、5種類ほどありました。
フルーツとデザートの自家製プリン、ドライフルーツです。
シリアルやパンケーキ、フォカッチャ、名物の京都カレーなどもあるのですが、とても食べきれませんでした。
朝からこんな本格的なビストロを味わえるのは、かなりポイント高いです。
大満足でした。
ビストロ・ブッフェなので、和食の提供はありません。
洋食がお好きな方や、連泊でも毎日違うメニューを楽しみたいという方には特におすすめの朝食ですよ。
京王プレリアホテル京都烏丸五条へのアクセス
市営地下鉄の烏丸線で五条駅からわずか徒歩4分。
2番出口からすぐです。
烏丸五条の大きな交差点が目印です。
京都駅からだと、五条駅は一駅目になります。
阪急京都線の烏丸駅からは徒歩7分、大阪方面からも好アクセスです。
周辺環境
ホテル周辺は、商業ビルやオフィスビル、マンションなどが多いエリアです。
日中はビジネスマンの方を多くみかけました。
メインの烏丸通り沿いは、飲食店やコンビニも多く、ちょっとした買い物や食事にはこまりません。
ちなみに、一番近いコンビニはホテルから200メートルほどのファミリーマートでした。
とても近いので、何かと使いやすそうです。
晩御飯どうする?
夕食はホテル内のレストラン「イカリヤ」を利用することもできますが、外にもたくさん飲食店が点在しています。
その中で、筆者は人気店の「京都ダイナー」にしました。
京都市で複数店舗を持つこちらのレストランは、お手頃ワインとお肉やチーズなどおつまみも豊富。
店内は雰囲気がよく、お店のスタッフの接客も丁寧です。
珍しいおつまみもたくさんあり、お家では味わえないソースなど、どれも美味です。
喫煙家は、外のテラスでの食事も可能ですよ。
京王プレリアホテル京都烏丸五条のレビューまとめ・評価
今回宿泊した「京王プレリアホテル京都烏丸五条」は、とくかくスタイリッシュで、居心地の良さと上質な雰囲気が感じられるワンランク上のビジネスホテルです。
設備の充実度に加えて、本格的なレストランが運営する朝食サービスなど、ビジネスはもちろん観光目的の長期滞在の利用にもおすすめです。
ちょっと贅沢気分を体感してみてはいかがでしょうか。
京王プレリアホテル京都烏丸五条の情報
ホテル名 | 京王プレリアホテル京都烏丸五条 |
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所在地 | 〒600-8418 京都府京都市下京区烏丸松原下る五条烏丸町396 |
電話番号 | 075-352-5111 |
アクセス | 京都市営地下鉄 五条駅より徒歩4分 阪急京都線 烏丸駅より徒歩7分 タクシー:京都駅中央口から5~10分 |
駐車場 | 提携駐車場はなし |
URL | https://www.keioprelia.co.jp/kyoto/ |
インターネット | 全室Wi-Fi無料 |
宿泊したプラン / 部屋
宿泊日 | 2020年02月3日(月) |
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プラン | お部屋タイプお任せプラン(ビストロ・ビュッフェ・モーニング付) 1名 キングダブル |
料金(税込) | 8,000円(クーポン利用だと2,000円) ※料金は同じプランでも曜日や空室状況によって異なります |